【舛添直言】国民を愚弄し過ぎ、安倍派「最大派閥」の驕りが生んだ裏金作り~ことの3分の1くらいしか言ってないが、ひとまず紹介:多分舛添の意見紹介は初めて
【舛添直言】国民を愚弄し過ぎ、安倍派「最大派閥」の驕りが生んだ裏金作り
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清和政策研究会の政治資金パーティー=2018年、東京都内のホテル(写真:共同通信社)
(舛添 要一:国際政治学者)
年末になって、日本の政界に激震が走っている。自民党のパーティー券問題で国会議員にも強制捜査が始まった。
■ 進む検察の捜査
派閥が開いた政治資金集めのパーティーで、派閥所属議員は役職や当選年次に従ってパーティー券販売のノルマを課されるが、ノルマ超過分は議員にキックバックされることになっていた。安倍派や二階派で顕著だという。安倍派の場合、それを政治資金収支報告書に記載していなかったという政治資金規正法違反が問題になっている。
安倍派の5人衆と言われる松野博一官房長官、西村康稔経産相、萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長が役職を辞任するなど、安倍派は政府の要職から去った。
検察は、国会閉会中に捜査を進めるが、そのため通常国会の開催は1月下旬と、通常よりも遅れそうである。
12月26日、東京地検特捜部は、池田佳隆衆院議員の関係先を捜査した。これに続いて、翌日には大野泰正参院議員の関係先も捜査した。国会議員の強制捜査まで行うのは異例である。
今後、捜査がどのように展開するのかは不明であるが、岸田政権にとって大きな打撃となるのは間違いない。内閣支持率も下がり続けており、10%台という数字も出てきた。閣僚や党役員を交代させたが、その効果も限定的である。
このパーティー券問題に加えて、12月27日、東京地検特捜部は、柿沢前法務副大臣と秘書4人を、江東区長選を巡る買収など公選法違反で逮捕した。柿沢は、すでに自民党を離党しているが、自民党政権の信頼性をさらに揺るがすことになりかねない。
■ 長期政権の腐敗
岸田内閣の支持率が再上昇する気配はない。解散総選挙に打って出るゆとりなどなく、来年の自民党総裁選への出馬はありえないであろう。それ以前に、来年度予算案が国会で成立した後の4月に退陣する事態もありうる。さらに言えば、その前に退陣を明言して、それと引き換えに予算案を通すという究極の選択となる可能性も皆無ではない。
安倍派では何年間も違反行為が行われていたというが、それが発覚もしなかったのはなぜなのか。政治資金収支報告書は公開である。
「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」とアクトン卿は喝破したが、やはり安倍長期政権とその亜流が10年以上続いたことが今回の不祥事の背景である。
権力が首相官邸に集中し、検察も含め、官僚も安倍首相の意向を忖度するなど、日本の政治が大きく歪められたと言わざるをえない。
続きは舛添直言
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