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2022年6月 7日 (火)

大石あきこの鬼と犬という自民党の批判に同感

大石あきこの鬼と犬という自民党の批判に同感

自分の写真結城永人 -

令和四年六月一日の国会、衆議院の予算委員会でれいわ新選組の大石あきこ衆議院議員が自民党の岸田文雄総理大臣に質問した際に「鬼」や「資本家の犬」や「財務省の犬」と呼んだことが話題になった。

どういうことなのかと思って当の予算委員会の質問の動画を観てみたらバブル崩壊以降の日本経済の衰退の内実が示されて現在の岸田政権まで三十年余りの自民党中心の政治が根本的に批判されていたから凄く面白いと思った。

自民党の岸田総理が鬼と呼ばれた理由

大石あきこ――さて、岸田総理、先週の予算委員会で消費税は減税しないと明言されていました。もう一回、確認します。消費税は減税しない、で、宜しいんですね。イエスかノーかでお答え下さい。
岸田文雄――消費税減税は考えておりません。社会保障の安定財源として重要である、またシステムの変更等を伴うことを考えますとコスト、あるいは準備期間、大きなものが必要になります。機動的に対応することは不可能であると思っております。

赤い顔で怒って開いた口に二本の金色の牙がある鬼

大石あきこ――パネルの1、お願いします。この局面においても消費税減税しないという総理に対して、先週、我が党のくしぶち万理議員が、今後、総理ではなく、鬼と呼ばせて頂くといいましたが、もう一度、いわせて頂きます。この鬼。

平均で12%値上がり

大石あきこ――さて、さらなる物価上昇です。パネルの4。スーパーに並ぶ多くの食品、飲料が平均で、12%、値上がり。ラーメンやハム、冷凍食品など、誰もが買うもので、8300品目以上が値上がり。この状況で、10%の消費税は今直ぐ0にするべき。何でさっさとやらないんですか。国民、殺すつもりですか。

【LIVE4Minutes】大石あきこの国会質問! 衆議院・予算委(06/01 16:56~)|れいわ新選組 大石あきこチャンネル

コロナ禍で国民全体が疲弊した状態、外国も同じで、昨今はロシアとウクライナの戦争も影響してか物価上昇が顕在化して来た。すると消費税を減税しない岸田総理は国民全体を見殺しにするに等しいというわけで、無慈悲に人を痛め向ける化け物の鬼に相当する。

納得できなかった鬼の自民党のコロナ対策とは

個人的に同感だ。取り分け前回の菅総理や前々回の安倍総理も含めて自民党のコロナ対策は良く分からない。象徴的なのはGoToキャンペーンという政策で、経済復興と共に人を意図的に動かしてコロナ感染を広げてしまう。どうにもチグハグな印象を与える。経済復興ならば消費者の料金を割り引きするよりも当該の飲食業や観光業への給付金だけで十分だろう。せめてコロナウイルスへの集団免疫か何かの回復傾向が現れるまで持ち堪えるような仕方が望ましかった。未だ危ない時期なのに人々に外出を促すこともコロナ感染を防ぐための在宅の奨励と矛盾していた。もはや政治主導のコロナ対策とは考え難いし、各方面から影響を受け過ぎてゴチャ混ぜになっているのではないか、国を統治する的確な指針がないと捉える他はない。

現在はコロナ感染が、大分、収まった状態だけれどもここから本当に経済復興を積極的に目指せるかどうか、以前の政権の動向から自民党の岸田総理では根本的に怪しい。

僕は消費税の廃止よりも国民への一律給付金を月収とするようなベーシックインカムこそ逸早くやるのが理想的な政治だと考えるので、大石あきことれいわ新選組の主張を絶賛することはないけど、しかしそれが無理ならば現実的に日本経済の底力を付けさせて全体として盛り上げて行くためには消費税の廃止も非常に優れていると高く評価する。

自民党の岸田総理が犬と呼ばれた理由

大石あきこ――さらに岸田総理はこうも仰います。消費税は我が国の社会保障の安定財源だと。でも、それ、嘘です。本当は消費税は資本家のための安定財源です。

法人税率(基本税率)引き下げの推移

大石あきこ――パネルの5。資本家が払う法人税は減税に次ぐ減税、その穴を埋めるように消費税が上げられて来た。それでどうなりましたか。

1989年からの「消費税収」と「法人税収の減収額」

大石あきこ――パネルの6。この青と赤のグラフ、青い部分が消費税の税収、年々、どんどん増えています。赤い部分はその逆、法人税収はどんどん減っています。これまでに実に消費税収の73%が資本家の減税の穴埋めに使われて来たといえます。穴埋めして貰った結果、大企業、資本家はどうなりましたか。

企業の内部留保(利益剰余金)

大石あきこ――パネルの7。企業の内部留保、資本家の利益は右肩上がり。この九年間は、毎年、過去最高益です。一方で、消費税を上げられ続けて庶民の所得、どうなりましたか。

1世帯当たりの所得の中央値の推移

大石あきこ――パネルの8。二十五年間で所得はだだ下がり。所得の中央値が、年間、百八万円も下がった。消費税を上げて物を売れなくして国民や零細企業を切り捨てた。一方で資本家など、特定の人には優遇し捲り。その理由は組織票や企業献金で議員バッジを付けて貰ったご恩返し。そうやって日本が壊されて来た。そんなこと、私は絶対に許せません。

全体的に白い毛で赤い服を着て縄で繋がれている犬

大石あきこ――パネルの9です。先程、総理を鬼と呼ばせて頂きましたが、もう一つ、名前を差し上げます。資本家の犬。財務省の犬。でも、総理、飼い主を間違えたら駄目でしょ。総理の本来の飼い主は国民でないと駄目じゃないですか。有権者の皆さんにいいたい。三十年以上、国を衰退させて来た原因は自民党。これは変えるしかありません。方法は参議院選挙で自民党を減らし、公明党を減らし、そして維新と国民民主党を減らすことです。飼い主の皆さん、分からせてやって下さい、選挙で。

【LIVE4Minutes】大石あきこの国会質問! 衆議院・予算委(06/01 16:56~)|れいわ新選組 大石あきこチャンネル

日本の不況が長く続いている。前世紀末のバブル崩壊から三十年余り、殆ど経済成長がない。それまでの自国や今世紀の他国の水準と比べて甚だしく停滞していると良く聞かれる。どうしてかは政治では国の政権の大半を担って来た自民党に責任があるのは間違いけれども企業優先、特に大企業への贔屓があるかぎり、忠実に従う様子から犬と見做されてしまう。

納得できなかった犬の自民党の経済対策とは

個人的に同感だ。驚いたのは改めて法人税と消費税の増減の対照的な様子や企業の内部留保と国民の平均所得の増減のやはり対照的な様子をグラフで一目瞭然に受け取った。分けても企業の内部留保が近年でも増え続けているのは戦慄さえも覚える。初めて問題視されたのは遅くとも二十年くらい前だったと思う。巷で派遣切りとか格差社会なんて自民党の小泉総理の頃に多く取り沙汰されて大きな要因となる企業の内部留保は減らさなくてはならないというのが世の中の常識になったはずだった。逆に増えてしまうのは本当に恐ろしいかぎりで、何としても減らして欲しいと強く感じる。

国を人体に例えると貨幣が血なので、血の巡りが悪くなると器官が栄養も酸素も得られなくて死滅するように企業の内部留保は貨幣の巡りを止めてしまうものだから全体として国は弱体化させられる。何よりも労働者の賃金が十分に支給されず、売買が減って市場が縮小すると企業の経営も傾いて来る。国の税収も減るけど、とにかく企業の内部留保が減らなければさらに労働者の賃金が支給されず、売買もさらに減るという悪循環に入って最終的に国の全ての存亡が危ぶまれる事態に陥る。

大石あきこのグラフを見ると自民党は開き直ったのかとも受け取る。企業の内部留保の問題は第一にはやっている企業が解決しなくてはならないからいつまでも減るどころか増えさえもしているのは自民党も匙を投げた格好というか、余程、安倍晋三の森友学園の疑惑などの悪意に基づくのでなければ政治的にどうにもならないみたいな諦めを感じないわけには行かない。

しかし法人税を減らすことを止めない経営者寄りの自民党でなければ必ずしも不可能ではないのではないか、労働者寄りで企業に厳しく対応すればどうなるかには希望の光が見えるのも確かだろう。

企業の内部留保が格差社会という不平等の大きな要因と同時に日本をどんどん弱体化させるという認識がある議員や政党は応援するに値すると考える。

僕は大石あきことれいわ新選組の社会の捉え方を凄く良いと思うし、結果的に国民の所得の中央値が上向きになったり、少しでも長年の不況を免れるような政策をやってくれると期待する。

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