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2021年9月28日 (火)

『「棘2」独白。武健一』船橋上映会の報告 恫喝も暴力も手錠も私を止めることはできない

●『「棘2」独白。武健一』船橋上映会の報告

恫喝も暴力も手錠も私を止めることはできない

笠原眞弓

 

 関西生コンの労働組合執行委員長・武健一のドキュメンタリー映画『棘2』の上映が9月23
日に180人ほどの人を集めて行われた。これより先に、『棘』という作品もあり、『棘2』は
その続編だ。
 彼が640日の拘留から保釈されたのが、昨年の5月末。映画は、早速初出勤(といえるのか
疑問だが)の朝6時ころ組合事務所の事務所のシャッターが開けられ、武委員長が現れる
ところから始まる。大きな体から優しい声が転がり出る。降ろされたブラインドを少し上
げ「向かいの建物の上から、ずーぅっと監視されていた」。「だから、これ(ブラインド)
を下げていた」と。そして、拘置所内の寝起きや、体力作りの話、彼を書いた「評伝
棘男」(平林猛著)が拘置所内でも読まれ、人気者だったなど明るく語り始める。

 

 彼は、徳島の出身だという。「気象」という人間のコントロールできない条件の中で、
生きて来た人たちである。戦後の工業の復興に、あの辺りから大勢の人たちが集団就職で
関西方面に来て、労働条件の整わない中、大いに貢献したことを思い出した。

 

 彼もそうして出てきたのだろ。島では貧しくも慈しまれて育ったことが、その映像の随所
からも、発する言葉の端々からもあふれ出る。それは一貫して信念のため、他者のために
という思いで射抜かれている。前科5犯だと豪語する彼の容姿も心根も、だるまさんのよ
うだと思う。怖そうでいて優しい。その味を監督は遺憾なく引き出している。カメラもぶ
れない。プロの仕事だと素人ながら思う。

 

 さて、7月13日に懲役3年、執行猶予5年のいわれなき有罪判決がおりている。これから
不当判決に抗って、新たな闘いが始まる。最終「無罪」を勝ち取ってほしい。日本の労働
運動(人権擁護)のためにも。

 

 映画上映後は、駆け付けてくれた関生支部の武谷書記次長や地元の労組(富士そばやオ
リエンタルランド(ディズニーランド)の闘いについての報告、なのはなユニオンの副委
員長、動労千葉の委員長からそれぞれ挨拶があり、関西生コンと連帯して共に闘う気持
ちで会場はあふれた。

 

監督:杉浦弘子 62分

 


*杉浦弘子監督と平林猛氏(著者)

 

 

------付録------------------
実は、関生事件は、個人的に興味はあっても、他人に正確に伝えられるほど知らなかった。
上映会を主催する側になって、このままではいけないと、レイバーネットの仲間、北健
一さんに、簡単に解説していただいた。

 

関西生コン労組は、日本でも珍しい産業別労組で(日本は企業ごとの組合がほとんど)、
土木工事には欠かせない、建設事業の要ともいえる生コンの運転手の組合だ。闘争現場に
いなかった人(武委員長など)を含め、89人が逮捕され、71名が起訴されたという労働法
の無視から見ても、戦後最大の労働運動弾圧といえる。これは警察、裁判所はもちろん、
財界、暴力団や在特会が関与しての組合潰しのために捏造された事件といえる。

 

 

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