菅首相がド派手なヨイショ動画で“実績”全力誇張 あまりの自己愛にドン引き
菅首相がド派手なヨイショ動画で“実績”全力誇張 あまりの自己愛にドン引き
よほど自己愛が強くないと、この映像にゴーサインは出せない。菅首相の就任1年に合わせ、首相官邸が16日、ユーチューブに「菅政権1年間の軌跡」なる動画を投稿。全編3分45秒の内容は菅首相ヨイショに満ちあふれている。
荘厳なBGMと妙にカッコイイ映像で「カーボンニュートラル」「デジタル庁創設」「ワクチン接種1日100万回の目標達成」などの“実績”をド派手に強調。たどたどしい菅首相のスピーチのうち数少ない「いい部分」を切り取り、「決断を繰り返したリーダー」のごとく編集している。
見ている方が赤面しそうな動画だが、菅首相は自身のツイッターにユーチューブのリンクを張っているくらいだから、出来には満足なのだろう。次の首相選びの中、「前の首相」になる前に映像の力を駆使して必死で成果をアピールとは……。それだけ誰もが納得の「政治的レガシー」を残せなかった証拠でもある。新型コロナウイルスの重症化を防ぐ抗体カクテル療法の在宅投与「解禁」に関しても、そうだ。
■最後まで「決断するリーダー」気取り
菅首相が自宅療養者に投与できるように指示したことを明かしたのは、15日。翌日には田村厚労相が「来週あたりにはモデル事業のような形で進めていきたい」と表明すると、17日は大阪府の吉村知事が国内1例目のモデル事業として、府内で自宅投与の実施を発表――とトントン拍子で進み、まるで指示を飛ばした菅首相の手柄のように扱う報道もあるが、実情はどうなのか。
「抗体療法の在宅投与の議論は、きのうきょうに始まったことではない。国会でも8月初旬から必要性が指摘されてきた。8月4日の衆院厚労委員会の閉会中審査で、野党は在宅投与が可能な体制整備を田村大臣に迫り、今月7日の野党ヒアリングでも厚労省側に実現をせっついた。むしろ、菅首相の指示までに時間がかかり過ぎた印象です」(政界関係者)
厚労省がお膳立てし、絶好のタイミングで菅首相が「決断するリーダー」を気取り、さも自分の手柄のように演出。ヨイショ動画と同じで薄っぺらい成果を全力で誇張するほど、ドン引きを誘うだけである。こんな自分大好きオジサンに付き合わされる面々も、あと2週間ほどの辛抱だ。
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