都の重症者数「第3波超え」…“自宅放置”でも病床増えずコロナ死急増いよいよ秒読み
都の重症者数「第3波超え」…“自宅放置”でも病床増えずコロナ死急増いよいよ秒読み

たった2週間で楽観論は破綻した。新型コロナウイルスの第5波について、7月末には重症化リスクの高い高齢者の感染激減を理由に「第3波とは状況が違う」と強調していた東京都。10日、都独自基準の重症者数は176人に達し、第3波の160人(1月20日)を超え、過去最多を更新した。重症病床使用率も44.8%(176床/392床)と、危険水域の50%に迫っている。
西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。
「第5波の重症者の中心である40~50代は高齢者よりも治療期間が短く、退院も早いケースが多い。だから、重症者数は少なく、都が『第3波とは違う』と説明していた2週間前は80人程度で第3波のピークの半分程度だった。しかし、その後の感染急拡大を受け、右肩上がりで急増している。退院者をはるかに上回る勢いで新たな重症者が増えているということです」
国や都は「自宅療養中心」にカジを切り、中等症以下の病床の「空き」を確保しようとしているが、“自宅放置”はむしろ重症者を増やすだけ。重症病床に余裕が出ないのも当然で、すでに治療をタイムリーに受けられない異常事態が生じている。
■自宅で急変50代男性120医療機関受け入れず
NHKによると、都内の50代男性は8月上旬、発熱の症状が出て陽性と判明。自宅療養していたが、2日後に呼吸状態が悪くなるなど重症化し、救急搬送された。
ところが、約120もの医療機関に受け入れを断られ、最終的に文京区の病院に入院した時には搬送開始から5時間以上経過していたという。
第3波や第4波では全国の1日の死者数が連日、100人を超える深刻な事態が生じた。現在は10~20人と少ないように見えるが、この先はそうもいかない。(つづきは日刊ゲンダイで)
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