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2021年8月19日 (木)

非正規若者の悲鳴に応えたい〜「共同テーブル」が発足記者会見

非正規若者の悲鳴に応えたい〜「共同テーブル」が発足記者会見

 

動画(佐高発言・9分40秒)

 「ひどい政治が続いている。だが肝心の野党の顔を見えない。私たちの思いと野党がずれている。野党にはっきり目鼻立ちをつける運動が必要だ」。発起人代表の佐高信さんはこう切り出した。8月18日、参院議員会館で「共同テーブル」の発足会見が行われた。演壇には評論家の佐高さんはじめ、清水雅彦さん(憲法学者)、纐纈厚さん(歴史学者)、杉浦ひとみさん(弁護士)、白石孝さん(ワーキングプア研究会)、竹信三恵子さん(ジャーナリスト)、前田朗さん(造形大)の7人が上がった。司会の清水さんは冒頭で「学者や弁護士の方もいますが、ここでは『さん』で呼びます」と述べた。これはあたりまえだが、気持ちがよかった。

 代表の佐高信さんが、まず会の趣旨を説明した。会の理念は「いのちの安全保障確立に向けてー非正規社会からの脱却宣言」(下段参照)という文章にあるとおり、日本国憲法の理念と思想の実現である。しかし76歳の佐高さんを直接的につき動かしたのは、32歳で急逝した詩人・萩原慎一郎の『滑走路』という歌集だった。本を手にこう熱弁した。「歌集はベストセラーで映画にもなった。今の日本が描かれている。ここから社会のどん底に追いつめられた若い人の悲鳴が聞こえてくる。でも今の野党がこれに応えているのだろうか? 見逃してきたのではないだろうか?」「野党の数合わせでは先細りになる。野党共闘に深みと厚みが必要だ。運動の裾野を広げたいと思った」と。佐高さんの思いは、今の野党のあり方を批判しつつ、分厚い野党を育てようというものだった。


*記念撮影(この時だけマスクなしで)

 質疑では、IWJ、琉球新報、週刊金曜日、朝日新聞、田中龍作ジャーナルの各記者が質問した。辛口の質問・意見もあったが、発起人たちは丁寧に答えていた。いくつか紹介しよう。

 ー野党共闘をすすめている「総がかり・市民連合」との関係は?→「対立する関係ではない。一緒に取り組んでいきたい」
 ー社民党応援団になるのではないか?→「社民党は応援するには小さくなりすぎた。私たちは政党をつくるイメージを持っていない。新たに運動を掘りおこしていきたい」
 ー野党・労組の具体的問題点は?→「脱原発は国民的世論だが、連合の電力系の組合が足を引っ張っているため野党は脱原発を打ち出せないでいる。労組に引っ張られるのではなく労組を引っ張る運動が必要だ」
 ー若い人とつながると言っているが演壇に若い人がいない?→「確かにそうだ、これからの課題だ。若い人がいろんな課題で活躍していることは知っているので、今後パイプをつくっていきたい。会は7月28日に発足したばかり。今後のことは走りながら考えたい」

 「共同テーブル」の呼びかけに対して、現在185人の賛同が寄せられている。その賛同メッセージを書いた紙も壇上に飾られていた。なお「共同テーブル」は8月28日星陵会館で、シンポジウム「憲法・非正規社会・原発・安保と平和」を開催するが、ここが事実上の活動のスタートになる。(M)

8.28シンポジウム詳細

ー〔呼びかけ文〕ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いのちの安全保障確立に向けて―非正規社会からの脱却宣言ー

 

 32歳で急逝した歌人、萩原慎一郎が「非正規という受け入れがたき現状を受け入れながら生きているのだ」と歌った。彼は「箱詰めの社会の底で潰された蜜柑のごとき若者がいる」とも歌ったが、非正規があたり前のようになっているこの社会の異常さは、格差拡大や、沖縄への軍事基地の押しつけや、歯止めなき環境破壊となって噴出している。なしくずしの改憲への動きもその一つである。
 日本国憲法には理念があり思想がある。
 「戦争はすべてを失わせる。戦争で得たものは憲法だけだ」と城山三郎は言った。
 非正規社会からの脱却をめざす革新勢力の結集の軸に私たちは憲法の理念の実現を据える。それをあいまいにして結集しても、腐敗した保守勢力(公明党、維新を含む)に傾斜するだけである。
 原爆を落とした加害者のアメリカに追随し、被害者となった中国を敵視するのでは、憲法に基づく平和外交を展開できない。どんなに困難であっても、アメリカと中国双方に等距離の位置から、できるだけ、国家の水位を低くする努力を積み重ねる必要がある。
 そして喫緊の課題の脱原発である。主にこの三つの立場を明らかにして、新たなるプラットフォームを形成したい。 
 社会民主党は「革新勢力」が「分裂や対立を繰り返してきた」ことを反省し、「新社会党や緑の党をはじめ、基本政策が一致する多くの政党・政治団体・市民団体と日本を変えるためにネットワークを強化する」と表明したが、それを実現するために新たなるムーブメントを起こしたい。
 端的に言えば、いのちの安全保障確立へ向けて非正規社会からの脱却をめざす運動を起こすということである。

    2021年7月 起草  発起人を代表して 佐高 信

「共同テーブル」発起人(8月15日現在 アイウエオ順)
浅井基文(元広島平和研究所所長・政治学者) 安積遊歩(ピアカウンセラー) 雨宮処凛(作家・活動家) 伊藤 誠(経済学者) 植野妙実子(中央大学名誉教授・憲法学) 上原公子(元国立市長) 大内秀明(東北大学名誉教授) 大口昭彦(弁護士・救援連絡センター運営委員) 海渡雄一(弁護士) 鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授) 鎌田 慧(ルポライター) 金城 実(彫刻家) 纐纈 厚(山口大学名誉教授・歴史学者) 古今亭菊千代(落語家) 佐高 信(評論家) 清水雅彦(日本体育大学教授・憲法学) 白石 孝(NPO法人官製ワーキングプア研究会理事長) 杉浦ひとみ(弁護士) 竹信三恵子(ジャーナリスト・和光大学名誉教授) 武 建一(全日建運輸連帯労組関西生コン支部) 田中優子(前法政大学総長) 鳥井一平(全統一労働組合・中小労組政策ネットワーク) 前田 朗(東京造形大学名誉教授)宮子あずさ(看護師・ライター) 室井佑月(小説家・タレント) 山城博治(沖縄平和運動センター議長)
〔事務局〕藤田高景 090-8808-5000 石河康国 090-6044-5729

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