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2021年7月22日 (木)

大阪維新の代表バッタ―・冨田浩紀池田市長 辞任してまた市長選に出でるんだって

 
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池田市の冨田裕樹市長(C)朝日新聞社© AERA dot. 提供 池田市の冨田裕樹市長(C)朝日新聞社

  市役所に家庭用サウナを持ち込み、7月30日付で辞任に追い込まれた大阪府池田市の冨田裕樹市長(44)。8月29日に投開票の池田市長選に出馬する意向を固め、近く記者会見を行うという。池田市議はこう怒る。

「冨田氏はサウナ市長とおちょくられ、全国に池田市の恥をばらまいた。今でも池田市と言えば、サウナ市長とあざ笑われている。そんな状況にもかかわらず、また市長選挙に出馬するなんて、あきれるばかりです」

 冨田氏のさまざまな問題、疑惑が発覚したのは、昨年10月のことだった。市役所の市長控室、女子トイレなどに家庭用サウナ、エアロバイク、冷蔵庫、ベッド、カセットコンロなどの私物を多数、持ち込んでいた動画が報じられた。

 その後、タクシー券の不適切な使用、市役所内でのパワハラなども発覚し、池田市議会では「冨田裕樹市長の不適切な庁舎使用等に関する調査特別委員会」(百条委員会)を設置。

 調査報告書では冨田氏のパワハラ行為、不適切な庁舎使用などが認められた。池田市議会は冨田氏の市議会での虚偽答弁について、地方自治法違反容疑で大阪地検特捜部に刑事告発している。

 また、冨田氏は公務のために市役所駐車場を無料で使用できる定期券を池田市民でもある後援会長に渡していたことも市議会で認めている。その恩恵で後援会長は7万円近くの駐車場料金の支払いを免れていたことも発覚した。一部の市議は7月、大阪地検特捜部に公職選挙法違反などの容疑で冨田氏を告発している。

 冨田氏は記者会見で「心よりお詫びし、反省している」と語っていたが、今も“炎上”が続いている。

 冨田氏は2年前の市長選挙では、大阪維新の会から出馬し当選した。

だが、一連の問題で大阪府の吉村洋文知事、大阪市の松井一郎市長も冨田氏を厳しく批判し、大阪維新の会から離党を余儀なくされた。

 池田市長選は8月に行われるが、誰一人、出馬表明していないタイミングでなぜ、冨田氏は自らの態度を鮮明にしたのか。大阪維新の会所属の地方議員は話す。

「サウナ市長とお笑いのネタになりそうな冨田氏の不祥事は次期衆院選に影響すると、ひそかに市長候補を探していた。維新には冨田氏を池田市議から市長に押し上げた責任もありますからね。いろんな人に打診したが、いい返事を貰えていない。冨田氏は維新が候補者選定で四苦八苦している隙間をぬって、市長選に再出馬すると言い出した」

 冨田氏は、自身のSNSに「池田はまだまだやることがある」「これまで約2年間における詳細施策の実績についてご案内させてほしい」などと、すでに出馬を決めたような内容を投稿している。

 池田市議会で「反富田」のスタンスをとる自民党など保守系グループは現職市議を候補として推すことが決まっているという。また、連合など労組組織が擁立する元市議も立候補に前向きだという。

 国政、地方にかかわらず、関西では近年、維新が自民党と拮抗する政治情勢が続いている。池田市の自民党市議はこう話す。

「サウナ市長というとんでもない人物を生み出したのは、維新です。問題の張本人、富田氏がまた市長選に出るというのだからあきれる。富田氏や維新の公約は、税金の無駄をなくすだ。だが、実際は市長選挙の費用で数千万円ともいわれる税金が支出される。いい加減にしてほしい」

 池田市長選挙の構図は「反富田」「維新」「富田氏」という三つ巴になりつつある。いち早く出馬を表明する富田氏には「勝算」があるのだろうか?

「乱立すれば、名前だけは知られた富田氏が優勢ではないのか」との声もある。「#サウナ市長」がSNSのトレンドに連日、あがったこともあった。悪名は無名に勝るのだろうか?

(AERAdot.編集部 今西憲之)

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