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2021年7月12日 (月)

「世間の感覚とズレている」街頭演説で神戸入りの西村担当相、丸川五輪相に怒りの声

 
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丸川珠代五輪相(C)朝日新聞社© AERA dot. 提供 丸川珠代五輪相(C)朝日新聞社

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都は12日から4度目の緊急事態宣言に突入した。東京都内では11日に新たに614人の感染者数を確認。22日連続で前の週の同じ曜日を上回った。政府や東京都は、飲食店の酒類提供を再び停止し、不要不急の移動の自粛を8月22日までの期限で呼び掛けている。

 しかし、この呼びかけも「限界がある」と自民党関係者は声を潜める。

「以前は在宅ワークを命じていた企業も今回は出勤を許可しているという話をよく耳にする。もう政府の言うことを聞いても仕方ないと思われているのだろう。酒類の提供を禁止して限界を迎えている飲食店が多い中、東京五輪を開催することも国民の理解を得られているとは言い難い。政治不信に加え、自粛疲れで外に出ている人も増えている。感染拡大を抑えられるかは疑問です」

 各自治体は不要不急の都道府県間の移動、緊急事態措置区域との往来を極力控えるように呼びかけている。感染拡大を防ぐために「我慢の日々」が当面続く。そんな状況の中、18日投開票の兵庫県知事選で自民党の推薦候補を応援するため神戸入りした丸川珠代五輪相、西村康稔経済再生担当相の行動に疑問の声が上がっている。

 西村担当相は10日に神戸市で街頭演説。コロナ対策に従わない飲食店に対して金融機関からの働きかけを求めた発言について、「飲食店の皆さまに不安を与え、本当に反省している」と謝罪。「何とかコロナを抑えたい。真面目に対応している皆さんに何とか報いたい」と訴えた。また、丸川五輪相も11日に神戸市内で街頭演説を行い、「国が皆さんのかかりつけ医をすぐチェックできるだけではなく、既往歴が分かったり、副反応の様子をすぐに送信したりできないかを考えている」と熱弁した。

 兵庫県民からは冷ややかな声が。SNS、ネット上では「西村さん、丸川さん、緊急事態宣言を控えている時期になんで東京から来たの?国民に不要な外出自粛を呼び掛けているのに、自分たちは特別なの?支持されない理由が分かるね(原文ママ)」、「選挙の応援演説は不要不急の外出ではないというのは一理あるかもしれない。2人を呼んだ兵庫の自民党県連の神経がおかしい。県民には我慢を強いているのに、行動が矛盾している(原文ママ)」などのコメントが。

「緊急事態宣言を目前に控えて、東京から兵庫に応援演説に行った判断は世間の感覚とズレていると言われても仕方ない。西村大臣はああいう発言があった後だっただけに慎重に行動しても良かったのでは…。信頼を回復したいという思いでそこまで気が回らなかったのかもしれない」(前出の自民党関係者)

 国民の多くは怒りを通り越し、政府に対して耳を傾けなくなっている。もちろん、緊急事態宣言下で感染拡大を防ぐために、不要不急の外出は控えるべきだ。ただ、東京五輪開催で政府の施策に「矛盾」を感じている。丸川五輪相は応援演説で東京五輪について言及しなかったが、「なぜ開催するのか?」という疑問に根気強く説明する必要がある。国民に真摯な姿勢で向き合うべきではないだろうか。(牧忠則)

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