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2021年5月 1日 (土)

明石市長激白!吉村知事批判の真意とワクチン供給の問題点

明石市長激白!吉村知事批判の真意とワクチン供給の問題点

公開日: 更新日:
持論を述べる兵庫県明石市の泉房穂市長(C)共同通信社
持論を述べる兵庫県明石市の泉房穂市長(C)共同通信社
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「病床が確保できていないのに、私権制限はやってはいけない。政治家の責任放棄で失格だ。吉村知事は有害だ。辞めてほしい」

 兵庫県明石市の泉房穂市長(57)が、26日の記者会見で大阪府の吉村洋文知事(45)を痛烈に批判した。吉村は23日、現行制度では新型コロナウイルス対策に十分対応できないとして、「個人の自由に義務を課す法令が必要だ」と訴えていた。泉市長に発言の真意を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 府民はすでに十分なほど協力し、我慢してきた。これ以上、何をせえっちゅうねんというのが発言のベースにある。効果があるか分からないのに、映画館を閉める必要があったのか。かつてはパチンコ屋を悪者にし、今度は酒。閉めやすいからいうて百貨店や映画館などを狙い撃ちにする。やっていることに一貫性もないし、見せしめのような思い付きで、府民サイドに負担を押し付けてくる。それ自体、政治や行政のやることちゃうでと。府民との信頼関係も崩れるから、これまで協力した府民もシラけてくる。そんな状況では、効果のある対策にならんからね。

テレビに出まくりよりも人が死なない政策を打つべき(大阪の吉村府知事)/(C)日刊ゲンダイ
テレビに出まくりよりも人が死なない政策を打つべき(大阪の吉村府知事)/(C)日刊ゲンダイ
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「緊急事態宣言」を早期解除言うたんはダレやねん

 大阪府が政府とつながっていて、大きな影響とか流れをつくっているわけだけど、「緊急事態宣言」を早期解除言うたんはダレやねん。重症病床の確保を優先し、人が死なん政策を打つべきであって、1年前と何ら変わらん政策を続けている。冷房と暖房をつけたり消したりするだけ。この間、「都構想」の住民投票をやったけど、コロナに向き合ってきたんかと。それを全部棚に上げ、吉村知事はテレビに出まくっている。

 重症病床の確保は府や県の責任と権限でやるべきことなのに「逼迫しました」いうて。逼迫の分母って、知事がつくる分母やないかと。大阪なんか使用率100%でしょう。自分が病床つくってこなかっただけの100%であって、倍つくっていたら……。逼迫なんていうのは府民の責任じゃなくて知事の責任やないか。その仕事をしっかりやってきたかどうかは問われてしかるべき。それが不十分だと自覚するんであれば、まずはそれをしっかりと今からでもやる。それから府民に何らかの我慢を求めるべきであって、同じ弁護士資格を持つ者として、いわんや「私権制限」なんて4文字を軽々しく持ち出すことには納得いかない。

■「吉村知事は有害だ」発言の真意

 政治、行政が責任を果たしていない状況で府民に罰則を科したり、私権制限みたいな発想が許せない。自分の責任逃れなり、責任転嫁に過ぎん。日本の場合、法的根拠がなくても、皆、マスクをし、補償ももらわれへんのに我慢しとるわけです。政治家、行政が無能であっても、生真面目な国民性に支えられて何とか今の状況がある。頑張っている府民に感謝こそすれ、この段階で私権制限の発想を持ち出す怖さやね。

 ただ強い思いがあったからといって、「有害」とは言ってはいけない言葉だから、吉村知事には撤回してお詫び申し上げたい。過去に暴言があったにもかかわらず言葉が過ぎてしまったことはすみません。反省しています。 

明石市役所で記者会見する泉房穂市長(C)共同通信社
明石市役所で記者会見する泉房穂市長(C)共同通信社
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国は段ボール1箱分のワクチンを送ってきて「やったフリ」

 ―ー菅政権の新型コロナの「ワクチン供給」の問題点は?

 訪米してアメリカに媚を売っとる暇があったら、ちょっとぐらいワクチンもらってこいっていう話です。ワクチンは全然、現場には届いていないわけですよ。明石市だって医療従事者の半分ぐらいしか打ててない。高齢者の分も来ていない。ワクチンは国の責任なのに、やるべきことをやってなくて、ムチャクチャ遅いわけですよ。にもかかわらず「やったフリ」をしたいから、市に段ボール1箱だけ送ってきた。

 段ボール1箱だけ送ってこられたって、200人、300人が接種したところで何の意味もない。それって現場に混乱をもたらすだけなんですよ。国が「皆さん始まりますよ」って言っちゃうから、各自治体はとりあえず200人でも500人でもって、高齢者の予約を取ろうとするから混乱が起こる。

■現場の責任にしている

 それで「あとは地方の問題です」って現場の責任にするわけですよ。1箱だけ送られてきたって、どないせえっていう話です。あえて混乱をもたらすような情報発信をしている。それって、国はちゃんとしてますよっていう「アリバイづくり」なんです。もっとマジメに政治をやれと。こんな国難の状況の中で、いつまで自分の保身とアリバイづくりに走ってんねんと。

 感染拡大からもう1年も経って、国民は本当に十分過ぎるぐらい協力し、我慢も重ねてきた。それに対し、国はワクチンを確保してきたのか。都道府県は病床を確保してきたのか。

「そない言うなら、おまえがやれ」って言われるけど、残念ながらワクチンの確保と権限は、国の管轄なんです。病床確保の責任は、都道府県の知事。例外的に政令市は、都道府県に準ずることになっているから、政令市は一応できるんです。

 なので、都道府県と政令市は病床確保は可能なんだけど、明石市のような普通の市では権限すらないわけです。

 とはいえ、この非常事態の中、このまま放っておいたら大変な事態になりかねないので、権限はないが、民間病院に病床確保を働きかけ、28日から受け入れが始まりました。

 さらに権限があれば、安定的に病床確保ができることから、連休明けに国と県に病床確保を含めた医療に関する権限を求めます。市民の命を守るために、有言実行でやってみせます。

(聞き手=滝口豊/日刊ゲンダイ)

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