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2021年4月29日 (木)

五輪強行の代償 ワクチン遅れで都内感染“8月10倍増”の衝撃

公開日: 更新日:

「五輪開催」と「コロナ対策」は両立できない(C)日刊ゲンダイ
「五輪開催」と「コロナ対策」は両立できない(C)日刊ゲンダイ
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「一大感染イベント」になりかねない東京五輪の開催強行に、相変わらず菅政権が血道を上げている。選手やコーチらは入国後、毎日検査を受けることなどを条件に14日間の「隔離」を免除。選手へのワクチン優先接種まで浮上し、大会組織委員会はコロナ禍に看護師500人の「動員」さえ要請した。度を越した「アスリート・ファースト」の代償に、都内では未曽有の感染爆発が起きる可能性がある。

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  ◇  ◇  ◇

 徳田安春・群星沖縄臨床研修センター長らが21日に公表した論文は衝撃的だ。日本のワクチン接種が現状のノロノロペースのままだと、大会期間の8月には、東京の1日当たり感染者数が7991人にまで拡大するという。27日の都内の新規感染者は828人だから、実に10倍にも膨れ上がるのだ。

 論文では、現状のペースを「1日に日本国民の1000人に1人が接種」と定義している。日本の人口は約1・2億人だから、単純計算で1日当たり約12万人。実際の国内の接種ペースは直近1週間(20~26日)で1日平均約13万4000人だから、論文はおおむね現状を反映していると言えよう。

 その上で、仮にペースが現状の2倍に加速しても、都内の新規感染者は4470人に拡大する可能性があり、4倍でも2128人にまで増加するという。過去最多の2520人(1月7日)に匹敵するレベルだ。

 実際の国内の接種ペースは、3月中は1日平均約3万1000人。4月は同7万7000人と2倍超に加速してはいる。しかし、今後、2倍、3倍速でペースが上がっても、論文に基づけば「8月危機」は免れそうにない。大会のために接種を担当する看護師500人を“連行”したり、選手に優先接種している場合ではないのだ。

 菅政権はシャカリキになってワクチンの「確保」と「接種」を加速させるべきだが、お先真っ暗だ。

 確保の見通しこそ、河野担当相は「5月の連休明けから週1000万回分が(国内に)入ってくる」と胸を張り、菅首相は「9月までに全対象者分が供給されるメドが立った」と豪語するが、肝心の接種ペースは絶望的である。

「コロナに打ち勝った証し」になるのか(菅首相とIOCのバッハ会長)/(C)共同通信社
「コロナに打ち勝った証し」になるのか(菅首相とIOCのバッハ会長)/(C)共同通信社
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高齢者接種「7月末に終了」は単なる願望

 菅首相は高齢者3600万人への2回接種を「7月末に終わらせたい」と発言したが、どう考えても無理筋だ。26日時点で、2回接種を終えた高齢者はゼロで、1回接種者が9万人超。残る約7190万回を7月末までに終わらせるには、週平均で約553万回のペースで接種しなければならない。直近の実に41倍だ。

 菅首相はペースアップのため、自衛隊が接種を進める「大規模接種センター」を東京と大阪に設置する方針。1日1万人規模の接種が可能というが、焼け石に水である。「終わらせたい」とは菅首相の個人的願望に過ぎない。

 東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏が言う。

「夏に東京の感染者が数千人にまで拡大する恐れがあれば、組織委の看護師“動員”や、選手への優先接種などといった話は許されないでしょう。もはや『五輪開催』と『コロナ対策』は両立できません。国民を守るなら、五輪開催を諦め、多くのリソースをコロナの抑え込みに回すしかない状況です。政府はそろそろ決断すべきでしょう」

 菅首相の「国民の命と暮らしを守る」という言葉が本気なら、異様なまでの“五輪ファースト”は捨てるべきだ。

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