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2020年10月15日 (木)

「学者6人排除」の真犯人 “陰の総理”杉田官房副長官の思惑

「学者6人排除」の真犯人 “陰の総理”杉田官房副長官の思惑

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「怒ると死ぬほど怖い」との評判も(杉田和博官房副長官)/(C)共同通信社
「怒ると死ぬほど怖い」との評判も(杉田和博官房副長官)/(C)共同通信社
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 やっぱり、この男だったのか――。日本学術会議の任命拒否問題を巡り、学者6人排除の「真犯人」に浮上した杉田和博官房副長官。霞が関の幹部人事を一手に握り「陰の総理」「官邸の守護神」と呼ばれる警察官僚だ。安倍政権のこの8年間、官邸ポリスが暗躍していたとみられているが、とうとう学問の領域にまで手を突っ込んできた形だ。菅政権の“恐怖政治”は一気に加速している。

 ◇  ◇  ◇

 加藤官房長官は13日、学術会議の人選の起案について「事務方に任せていた」と説明。事務方トップの杉田氏が6人を選んだのは間違いない。

 杉田氏は警察庁出身。警察・公安を歩み、“カミソリ”と恐れられた後藤田正晴元官房長官の秘書官も務めた。ゴリゴリの警察エリートだ。

 第2次安倍内閣がスタートした2012年12月から官房副長官を務め、就任から丸8年を迎える。すでに79歳の杉田氏は「12年の安倍首相就任会見中に倒れたこともあり、令和への代替わりが終わったら辞めるとみられていた」(永田町関係者)が、官僚組織を押さえるために安倍前首相が慰留。菅首相も続投を望んだという。一体、どんな人物なのか。

「本質は典型的な公安警察です。怒った時の迫力は相当なものだといいます。以前、文科事務次官だった前川喜平さんに『君、そんなところ(出会い系バー)に行っているのか。今後注意しろ』と、クギを刺したのも杉田さんです。その一方、フランクで物腰が柔らかい人物を『装える』人です。官僚として優秀なのは確か。内閣人事局のトップとして霞が関の局長クラスの人事はもちろん、天下り先まで差配している。官僚は皆、杉田さんの顔色をうかがっています」(官邸事情通)

 高齢の上、体調不良がくすぶっているが、後任の“本命”だった前官房副長官補の古谷一之氏(財務省)が公取委員長に就いてしまい、後釜がいないという。

「菅官邸としては『桜を見る会』や『ジャパンライフ』など、問題が目白押しなので、杉田さんを使って警察を握っておきたいのが本音でしょう」(霞が関関係者)

 今回、突如として杉田氏の名前が表に出てきたのは、官邸サイドの計算もあるという。

「野党は26日召集の臨時国会で菅首相を追及するだけでなく、杉田さんの参考人招致も求めています。ただ、官房副長官は慣例で国会に呼ばれないことになっている。つまり、杉田さんを矢面に立たせれば、学者6人を外した人選に菅首相は直接関わっていないとダメージをコントロールできる上、野党は杉田さんを追及できないので問題をウヤムヤにでき、得策というわけです」(前出の官邸事情通)

杉田官房副長官を矢面に立たせ、官邸は逃げ切り画策(菅首相)/(C)日刊ゲンダイ
杉田官房副長官を矢面に立たせ、官邸は逃げ切り画策(菅首相)/(C)日刊ゲンダイ
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官邸は逃げ切り画策

 直近のNHKの世論調査によると、支持率は内閣発足直後から7ポイントもダウンしているのだが、官邸は「逃げ切れる」「大丈夫」とタカをくくっているという。

「官邸は任命拒否問題について、『国民はそんなに怒っていない』と考えているようです。というのも、任命拒否の撤回を求める署名が14万筆で、『女性はいくらでもウソをつける』発言で大炎上した自民党杉田水脈議員の辞職を求める署名とほぼ同じ数だったからです。そのレベルの批判だから、黒川前検事長の定年延長問題ほど大きくならないと見ているのです」(政界関係者)

 6人の学者を直接排除したのが杉田氏だとしても、最終的に決裁した菅に全ての責任があることに変わりはない。思惑通りの“逃げ切り”を許してはダメだ。

徹底追及あるのみ(C)日刊ゲンダイ
徹底追及あるのみ(C)日刊ゲンダイ
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野鳥の会も抗議

 日本学術会議を巡る菅首相の任命拒否問題。日本野鳥の会と日本自然保護協会、世界自然保護基金(WWF)ジャパンは13日、抗議声明を発表した。

 声明では任命拒否について「不要な忖度や萎縮を引き起こし、政策の適切な実施を阻害するおそれがあります」と懸念を表明。学術会議を「科学的根拠をもとに活動する自然保護団体に、理論的なよりどころを示してきた」と評価し、「日本の健全な自然保護の推進の観点からも見過ごすことができません」としている。

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