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2020年9月 1日 (火)

党内から続々「党員投票省略の総裁選に異議」の声


党内から続々「党員投票省略の総裁選に異議」の声




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JBpress




党内から続々「党員投票省略の総裁選に異議」の声

 安倍晋三首相の突然の辞任表明により、自民党の次期総裁を選ぶ総裁選の火ぶたが切って落とされた。菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、河野太郎防衛相、石破茂元幹事長らの名前が取りざたされているが、その総裁選は通常の総裁選とは違い、地方の党員投票を伴わない両院議員総会での投票になりそうな雲行きだ。しかし、党員の声を反映しないこの方式に異議を唱える動きが自民党内から起こっている。現在、その中心で奮闘する小林史明・自民党青年局長に活動の狙いを聞いた。(JBpress)

■ このままでは自民党が国民から見放される

 (小林 史明:衆議院議員、自民党青年局長)

 
 このままでは自民党は国民から見放されてしまうのではないか――私はいま、そんな強い危機感を抱いています。

 8月28日、安倍総理が辞任表明をした。その瞬間、自民党の次期総裁を決める総裁選の始まりを告げる号砲が鳴らされました。

 現時点で具体的な日程や選出方法は決まっていませんが、報道では8月28日の総理の辞任表明の直後から、通常の党員投票を伴う方式ではなく、両院議員総会において国会議員票と各都道府県連代表各3人による投票結果で決める方式になりそうだと報じられています。

 私は危機感を覚えるのはここです。

 今回の総裁選は、政権与党の総裁を選ぶ選挙です。つまり日本の総理大臣を選ぶ選挙になります。そうした極めて重要な選挙ですから、本来、広く全国の党員の意見を反映すべきです。ところがいま党内は、党員、すなわち国民の声を聞くプロセスを省略するような方向で動いています。こうした発想が簡単に出てくるのは、政党として極めて危ない事態と言えます。

 報道によれば、両院議員総会での総裁選になりそうな理由の一つは、「コロナ禍の中で大規模な総裁選をする難しい」ということだそうです。しかし、党員投票は郵便投票ですから、投票自体で人々が密の状態になることはありません。コロナ禍は党員投票をしない理由にはならないでしょう。

またもう一つの理由として、「総理辞任という緊急時なので、速やかに後継総裁を選ぶためには通常の総裁選方式よりも短期間で実施できる両院議員総会方式がよい」ということも言われているようです。

 しかしいまは国会開会中ではありません。しっかり時間をかけて議論する余裕もあります。第一、辞意表明の会見の質疑において、安倍総理ご自身が、総裁選について「それほど長期ではないけれども、しっかりと選んでいただける、政策論争ができる時間は取られるんだろう」と述べられています。その上、次の総裁が決まるまでの間、安倍首相ご自身の体調も大丈夫だと明言されている。要するに、党員投票を実施しないまともな理由はないのです。

■ 党員投票は党員が持つ唯一の意思表示の手段なのに

 もしも両院議員総会での総裁選になれば、自民党の全国会議員の394票と各都道府県連に割り当てられた141票によって総裁が選ばれます。国会議員票の比重が大きいので、おのずと派閥の力学によって新総裁が選ばれることになります。その方式は、後々まで「密室で決めた」との批判を招くことになるでしょう。過去にそのような批判を浴びながら誕生した政権は、十分な指導力を発揮できませんでした。総裁の選出方法は、その後の政権の力にも関わってくる重要事項なのです。

 一方、通常の総裁選なら、立候補者が街頭演説や候補者全員による討論会などで、党員や国民に対して自らの政策を説明する機会があります。そうして党員・国民の理解と信任を得ていくのです。コロナ禍の中で街頭演説は難しいかもしれませんが、討論会ならネット中継などをしながら実施することが可能でしょう。

 この党員の皆さんというのは、日ごろ党勢の拡大に協力してくれ、さらに党費を納めてくれている方々です。総裁選とは、そうした人たちに向けて新たに総裁に名乗りを上げた候補者による政策説明の機会でもあるのです。両院議員総会での総裁選では、この機会も省略されてしまいます。

 もっと言えば、総裁選における投票権というのは、党員に与えられた唯一の意思表明の機会です。それすら省いて新総裁を決めるというのでは、政党としての機能を果たしているとは言えません。党の土台を支えてくれている党員の方々の声を無視して、永田町の派閥の力学で総裁を選んでしまうというのでは、いずれ愛想をつかされます。

 そこで私は、同じ危機意識を持つ国会議員の仲間とともに、党員投票を伴う総裁選を求める署名活動を始めました。安倍総理の自民表明が28日金曜日の夕方でした。この署名活動を始めたのは29日土曜日の午後から。そして30日日曜日の夕方時点で90名ほどの国会議員に署名してもらっています。

 現在私は党青年局長を務めていますが、この署名活動は青年局としてのものではありません。年齢や当選回数、派閥に関係なく、全ての自民党所属の国会議員に声がけしていこうとしています。まだ全員には声がけできていないので、署名の数はさらに増えていくはずです。もちろん若手から大ベテランまで、多くの方の賛同を得られていますし、現在の90名からさらに数は増えていくでしょう。自民党の国会議員は394名ですから、数の上では相当なインパクトになるはずです。

 総裁選の方式については、9月1日火曜日に開かれる総務会が意思決定の場になりますので、署名と意見書はそれまでには党執行部に届けたいと思います。

 肝心の総務会ですが、ここは全会一致が原則です。そこで仲間とともにしっかり意思表示をして、その場で理解を得られるよう議論したいと思います。

 誤解されないように言っておきますが、われわれのこの動きは、誰か特定の候補の利害を考えてのことではありません。「総裁選を両院議員総会で行うのは、地方の党員から人気の高い石破茂元幹事長の選出を阻止するためだ」という解説が新聞等でなされていますが、われわれの関心はそこにはありません。また、先ほど党所属の全ての国会議員に声をかけると述べたことからも分かっていただけると思いますが、世代間闘争に結びつけるような狙いもありません。

そのためには、多くの国民と考えを共有する機会が必要ですし、そしてその人たちから信任を得るというプロセスが不可欠です。総裁選はそういうオープンなプロセスにするのがベストなのです。

 そして、そういう環境が整えば、後はそれぞれの候補者が、フェアなルールの下で競えばいい。そういうシンプルな考えです。

 もう一つ加えるなら、私自身は総裁選で岸田文雄政調会長を支援しようと考えています。その点を踏まえても、われわれのこの活動が特定の候補のためのものではないと理解していただけるのではないかと思います。

■ 地方から続々と上がる党員投票を求める声

 自民党の党員の方々というのは、地方議会議員の皆さんやわれわれ国会議員がそれぞれ地域で直接顔を合わせ、党の理念や政策を説明して、ご理解・納得していだいた上で、党を支援してくださることにご了解いただいた方々です。

 その党員の方々も、安倍総理の辞任表明直後から、「党員投票がない総裁選はやめてほしい」と声を上げています。私の地元の党員の方からも「ぜひ正式な総裁選をやってほしい。われわれの思いをちゃんと反映してほしい」という声をいただきました。また他県の青年局に所属されている地方議会議員の方からも「必ず党員投票を実現してほしい。両院議員総会での投票なんていうことになったら、党員の方がみんな辞めてしまう。われわれが一生懸命お話をし、納得いただいて党員になってもらった有権者をないがしろにすることだけはやめてほしい」という声が届いています。

 やはり地方の党員の方々は、両院議員総会方式には大きな不満を持っています。そのため私たちの活動とは別に、党県連として党員投票を求める署名を集め、提出される予定のところもあるようです。まさに自民党はいま、政党としてのあり方を問われていると言っても過言ではありません。

 党員の方々、ひいてはその党員を含む国民の皆さんに自民党はどう向き合うのか――その姿勢が問われています。党員や国民をないがしろにすることは、政党としての自民党の存在意義を問われる事態に繋がります。間違った選択をしてしまうと、国民から見放され、自民党が壊れてしまいかねません。

 私はこれまで、安倍総理と一緒に多くの規制改革に取り組んできました。ですから総理が退任されるのは私にとっても本当に辛いことですし、あの会見を聞いていてこみあげてくるものがありました。しかし、そういう思いがあるからこそ、次もまた優れたリーダーを党員の方々とともに選び、そのリーダーとともにしっかり政治と改革を進めていく。それが安倍総理への恩返しになるのではないかと思っています。(談)

小林 史明


 わたしたちの活動は、多くの国民から協力と理解を得ながら次のリーダーを選ぶためにより適した方法を取らなければならないという思いからのものです。

 

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