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2020年7月23日 (木)

仲間の極右雑誌「Hanada」に登場し嘘八百 の安倍首相

感染再拡大、GoToトラベル大混乱も、安倍首相は会見を開かず逃走! 代わりにお仲間の極右雑誌「Hanada」に登場し嘘八百


感染再拡大、GoToトラベル大混乱も、安倍首相は会見を開かず逃走!  代わりにお仲間の極右雑誌「Hanada」に登場し嘘八百の画像1
首相官邸HPより


 明日22日からスタートするというのに、キャンセル料の負担問題をはじめ大混乱となっている「Go Toトラベル」事業。一方、新型コロナの新規感染者数は東京都のみならず大阪府や愛知県といった全国の都市部を中心に広がりつつあり、緊迫した状況となっている。にもかかわらず、あの人が国民の前にまったく姿を現さない。安倍首相だ。

 安倍首相が最後に総理会見を開いたのは、通常国会が閉会した翌日の6月18日。その後、東京都で新規感染者がピーク時を超えても、先週に全国の新規感染者数が600人を超えて過去3番目の人数となっても、そして「Go Toトラベル」の大幅な前倒しや“東京除外”といった一連のドタバタを引き起こしても、一切、国民に直接説明をおこなおうとしていない。さらには、野党からは国会の閉会中審査への出席が要求されているというのに、安倍自民党はこれを拒否。一度たりとも出席していないのだ。

 朝日新聞が18、19日におこなった世論調査では、「Go Toトラベル」を22日から開始することに反対と答えた人は74%にものぼり、地域を限定した緊急事態宣言の再発出についても「出すべきだ」と答えた人は65%となっている。このように多くの国民が政府の方針に疑念を抱いているというのに、安倍首相はそうした声を無視しつづけるばかりか、方針を国民に説明するという総理大臣としての務めさえ放棄しているのである。

 当然、「説明責任を果たせ」「無責任だ」という批判は日増しに大きくなっているが、そんななか、呆れるような記事が出た。きょう発売の「月刊Hanada」(飛鳥新社)9月号に、安倍首相の独占インタビューが掲載されているのだ。

 以前、本サイトでもお伝えしたように、じつはこのインタビューは7月2日に収録されたもの。そう、東京都の新規感染者が100人の大台に乗った日である。この日、午後すぎには東京都の新規感染者数が100人以上になることが報じられていたが、安倍首相は16時1分に公邸に入ると、約1時間、「Hanada」のインタビューを受けていた。その後、19時前に記者団のぶら下がりに応じて「西村担当大臣からしっかり考え方について述べさせてもらっている」などと答えたが、その時間はたったの1分だった。

 本来なら緊急記者会見を開き、今後の対策について国民に説明をおこなうのが当然だったというのに、それもせず、極右雑誌のインタビューには約1時間も応じながら、記者団にはわずか1分しか割かない……。安倍首相といえば、窮地に立つと極右メディアに逃げ込み、ネトウヨ論客にヨイショされまくって癒やされるという行動を繰り返してきたが、感染の再拡大という国民の健康と安全がかかった局面でも、同じことをやっているのである。

 しかも笑わせるのが、この独占インタビューの記事タイトルだ。重要な日に国民への説明を放り出したというのに、そのタイトルは「安倍総理、闘争宣言」。

 どう考えても「逃走宣言」の間違いだろ、と突っ込まざるを得ないが、さらに酷いのは、その中身だ。

「Hanada」で安倍首相が語った確保病床数やホテル室数は真っ赤な嘘だった

 

 まず、安倍首相は緊急事態宣言の再発出について、「直ちにそうした状況にはありません」と否定、「コロナの時代の新たな日常を国民の皆様とともに作りあげていきたい」などと悠長なことを語り、「同時に、この時期に、検査体制や医療提供体制などについても、現時点では余裕がある状況が続いていますが、さらに強化していきたい」と発言。こうアピールするのだ。

「確保病床数は一万九千床以上。重症者数は約四十名ですが、二千五百床の重症者病床数を用意し、ホテルなども一万九千室以上を確保しています。次なる流行の波を備えるために、これらの体制や整備について都道府県とも連携しながらしっかりと対応していきます」

 安倍首相はこう豪語していたわけだが、はっきり言ってデタラメもいいところだ。3日には菅義偉官房長官も同様に、全国の確保病床数は1万9000床程度で、東京都では3300床、ホテルなどの宿泊施設も全国で2万弱、東京都で3000室弱と説明していた。ところが実際には、この当時も東京都は病床数を1000床から2800床に増やそうとしている最中で、16日時点でも確保病床数は1500床。ホテルも同様で、現状、確保できているのはなんと約370室にすぎず、きょうになって「7月中に1000床を確保する」と決めたばかりだ。

 ようするに、安倍首相は実態とはまったくそぐわない数字を並べ立てて、「現時点では余裕がある状況が続いている」などと説明しているのである。もし、この数字をインタビューがおこなわれた2日に会見を開いて豪語していたなら、いまごろ「その数は大嘘だったではないか」「緊急事態宣言の再発出を否定した根拠が崩れた」などと槍玉にあげられていたはずだろう。

 だが、インタビュアーである「Hanada」の花田紀凱編集長は、当然ながら安倍首相の説明に鋭く切り込むこともなく、むしろ「百五十日間に及ぶコロナとの闘いを改めて振り返って」などと、まるで終わった話かのように進行。もちろん、対する安倍首相も「我々が経験したことのない未知のもの」と強調した上で、こんなことを語るのだ。

「大変な感染力を持ち、急速に拡大していくなかでどう対応すべきなのか、あらかじめ模範解答が存在している世界ではありません。大変厳しい状況が続くなかで、個々の対応に様々なご批判や不満が出るのはやむを得ません」

 国民から批判や不満が高まったのは、後手後手対応はもちろんのこと、保護者の休業補償策も打ち出さないまま唐突に全国一斉休校を決めたり、星野源と勝手に便乗コラボして優雅な休日動画を投稿したり、感染予防策としては効果が期待できない布マスクである「アベノマスク」を配布したりと、国民の健康や生活を真正面から無視した施策ばかり打ち出したからだ。なのに安倍首相は、「厳しい状況だったのだから批判や不満が出るのは仕方がない」などと、謎の目線から自分の失策を自ら免罪しているのである。お前は何様だ、という話だろう。

 しかも、安倍首相はこの期に及んでも「布マスク配布の一定効果は間違いなくあったんだろうと思います」と言い張り、星野源に乗っかった例の動画に批判が集まったことにも「私というモデルが悪かったのかもしれませんね(笑)」などと笑って済ませる始末。国民が不安に晒されているなかで無神経な動画を投稿したことを、これっぽっちも反省していないのだ。

国会を閉会させた安倍首相が「緊急時に対応する憲法の規定は参議院の緊急集会しかない」と改憲を主張

 

 そして、インタビュアーの花田編集長が「総理はこの間、百四十八日連続で休みなく働かれて、「安倍日誌」を見ると動画を撮影した日も自宅であのようにくつろいでいたわけではなく、官邸で仕事をされている。動画をよく見ると、顔にもお疲れが出ているようにも感じました」とヨイショしたかと思えば、安倍首相は「表情に出てしまっているとすれば、リーダーとしてはまだ精進が足りませんね(笑)」「仰るとおり、あの日も官邸で仕事でした。国民の命と健康を守ることが総理大臣の使命ですから。一日、一日、懸命に務めを果たしていました。いまも日々、全力を尽くしています」などと胸を張るのである。

「いまも全力を尽くしています」って、繰り返すがこのインタビューがおこなわれた日は、首都・東京で感染が再拡大していることがはっきりと数字に出た、その日である。ようするに、会見もおこなわず極右雑誌のインタビューに答えることが、安倍首相にとっては「全力を尽くしている」ことになるらしい。

 この無責任ぶりには言葉を失うしかないが、しかし、もっとも開いた口が塞がらなくなったのは、憲法改正にかんする、安倍首相のこの発言だ。

「今回、新型コロナウイルス感染症という未知のウイルスの脅威に直面しています。そのなかにおいて、緊急時に対応する憲法の規定は参議院の緊急集会しかないのが実情です。「いまのこの緊急時を利用して憲法の緊急事態条項について議論するのはおかしい」という人がいるのですが、それこそおかしい。私は全く逆だと思います」

「未知のウイルスの脅威に直面」しているというのに国会を閉会させ、閉会中審査にも出てこようとしない総理大臣が、「緊急時に対応する憲法の規定は参議院の緊急集会しかない」などと憂って憲法改正を訴える……。自分がいかに滅茶苦茶なことを言っているのか、この男はわからないのだろうか。

 感染が全国に広がりつつあっても国会にも出ず、記者会見も開かず、国民への説明を放棄しつづけ、極右雑誌のインタビューにはしっかり登場する総理大臣。この事実だけでも、安倍首相をリーダーに据えていること自体が「国難」であると言わざるを得ないが、その上、〈首相は周辺に「秋の臨時国会は開きたくない」と漏ら〉しているという(北海道新聞19日付)。

 この非常時に「臨時国会は開きたくない」と言い出す──。この報道に対し、松尾貴史氏は20日、〈国会を嫌がる国会議員は辞めるべきです〉とツイートしたが、まったくそのとおりだろう。「闘争宣言」ならぬ「逃走宣言」してしまう安倍首相に、国民はいつまで付き合わされなくてはならないのだろうか。

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コメント

安部が総理大臣を辞めます。
でも残念ながら、安部は今後も相当の影響力を発揮し続けるでしょう。
「多くの輝かしい実績を残すも重病により心ならずの辞職」を演出。
「悲劇の総理」として安部支持者に惜しまれつつの引退。
それでも、たちの悪い安部イズムは終わらないでしょう。
同じ思想をもつ側近や友人、メディア、そして彼が在任中に勢いづかせた無数のネットウヨに支えられて。

自民党ウヨ派のコバンザメこと橋本徹などは民放の情報番組に出演し、安部への追従に余念がありません。
コメンテータ発言のうち安部批判の部分を捕えては、反安部のレッテルを貼っています。
まさしく、「反安部仕分け人」!
そしてネットウヨの世界で「反安部」が「反日」に変換され、「反日」コメンテーターへの攻撃が拡散するわけです。

極右勢力にとって安部の最大の「功績」は、戦前戦中を賛美し異民族を蔑視する復古主義的な主張を日本の正当な思想として半ば公認したことです。
安部政権による公私の庇護を受けて、彼らの発言権はとてつもなく強化されました。
それはもはや彼らの既得権となっており、それを一部でも否定すれば、「反安部」→「反日」分子として罵詈雑言の攻撃に会うという社会構造が出来あがっています。
以前からネットウヨが増長する傾向はありましたが、安部政権下でその増長ぶりは加速しました。
いまや世論の重心は以前よりもはるかに右に寄っています。

安部は、現役総理時代でさえ極右ヘイト雑誌に対して公衆の目につく形で協力していました。
一国会議員に戻れば公的責任ははるかに弱まります。
そうなると、もはやタガが外れて、極右ヘイト雑誌への協力はいっそう露骨になるでしょう。
それも「元総理」の肩書を十二分に活用して。
例えば、手記を寄せて、
「総理時代はもっと・・・したがったが、いまだにはびこる左翼勢力に阻まれて思うように進めなかった」
などと訴えることは目に見えています。
(例えば、戦後70年談話は、日本の過去における負の側面を否定しきることはできませんでした。おそらくは米国政府からも非公式に釘をさされたのでしょう。日本の過去を極力正当化したいという彼の最終目的からすれば、相当に不本意だったはずです。無論、まっとうな歴史認識からすれば、正当化できるわけがないのですが。)

そして仮に、後の政権が少しでも安部イズムに反することをしようものならば、極右ヘイト雑誌やネットウヨを扇動して、徹底的に妨害することでしょう。
もっとも、次の総理は安部の長年の相棒がなるようですから、安部の負の遺産を否定することはまずないと思いますが。
かくして、安部が賛美したい「大日本帝国」への郷愁と回帰を求める人たちはますます勢いづき、その結果、日本がかつて世界を相手に身勝手で無謀な戦いへと突き進んだときと同様の精神構造が復活することになるのです。

これこそ本当の「悪夢」というべきでしょう。
否、安部がいう「悪夢のような民主党政権」という基準に従うのであれば、安部イズムが浸透しきった社会は、もはや「悪夢」どころでは済まされない、もっと酷い世の中になります。

かつて、実際にあったのです。
悪い「夢」などではなく極悪な現実が。生き地獄が。
生身の人間を現人神と崇め奉り、その権威の下に政軍が一体となって有無を言わせず国民全体を他国への侵略にかり立てた専制国家が。
内外の無数の人々が犠牲になりました。
国民は何のために戦わされたのでしょう。
それは、決して自由と民主主義のためでも平和のためでもありません。
自由を否定し、平等を否定し、平和を否定する凶暴な軍国政府が対外覇権拡張(侵略)政策を貫徹するために動員され犠牲になったに過ぎないのです。
「尊い犠牲」なんてうそです。
ひたすら「悲惨な犠牲」なのです。
戦後の平和民主主義は「尊い犠牲」が築いたものではなく、戦争で無数の悲惨な犠牲を出したことに懲りた国民が、戦後にやってきた平和民主制度を素直に受け入れた、というのが実情でしょう。

私は、戦前戦中的な価値観のために犠牲になるのは、まっぴらごめんです!

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