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2020年2月 3日 (月)

京都市長選敗北に思う~阪神センターの意見

   昨年11月の高知県知事選につづき、22日投開票の京都市長選で左派・リベラル勢力は敗北してしまった。

 対決構図は違うが(高知は共産党員候補を全野党が支援、京都は自・公+国民・立憲・社民Vs共産・れいわ・市民運動)、それぞれ自公系候補が予想以上の差をつけて早々と勝利を決めた。左派・リベラル勢力にとってこの二つの敗北は「健闘」などと言えるものではなく、政権転覆前夜に権力側が支配機構を総力動員(今回は京都新聞広告など)しての総反撃には勝てない、という深刻な問題を突きつけている事をはっきりさせなくてはならない。
 最大の問題は、権力を掌握している安倍政権が、高知では尾崎前知事を先頭に、京都では門川市長陣営が「実績」をもとに、対立候補の勝利後は「(県庁・市役所に)赤旗がたつ」型のキャンペーンと背水の陣で選挙戦に挑んだのに、左派・リベラルは、野党共闘(高知)や共産・れいわ・市民連合(京都)の対決構図ムードに依存し、知事・市長掌握後の高知や京都の未来を、あらゆる角度から現実的に示すことに成功しなかったことにあるだろう。
 もちろん、京都市長選挙における国民民主党・立憲民主党・社会民主党の裏切りは、地方政治と国政は違うと言うが、3党は今や自公に依拠した現職を支持したもので許されるものではない。他方で京都では大きな力を持つ共産党の共闘方式の誤り・限界も対象化しない限り、このままこの党の共闘方式を軸にしては永遠に政権は取れないだろう。前回知事選で福山候補が大善戦したにも関わらず今回は惨敗である(高知も同じ側面がある)。とするなら共産党が取るべき態度は、立憲・国民とともに門川(自・公)でない候補の擁立に全力をあげるべきであった、ということになる。
 この種の誤りは共産党は、兵庫の明石市長選・西宮市長選で、いずれも旧民主党候補にたいして共産党候補をぶつけ惨敗したなど、ある種枚挙にいとまがない。2009年東京都議選ころまでは自共対決時代と言っていたからこの方式はありかもしれないが、今や「野党共闘」での政権交代を言っているのだから、いかに自己の組織力が強い所でも(京都)単独で勝てないとなると、自党の主張が少々入れられない人物でも「我慢」し、巨悪を倒すためによりよい候補を求めて粘り強く交渉し、選挙戦ではその組織力を生かし勝利のために奮闘することだと思う。2018年の川西市長選では最後まで立候補を探る向きのあった共産党が自重し、保守の一部を含む全野党・市民のおす候補が勝利した。19年の兵庫県議選では宝塚で立憲が市民の制止をかえりみず独自候補を立てた(今もしこりが残っている)が、野党の「変形バーター」は機能し、川西(社民)・伊丹(立憲)・宝塚(共産)の3市で3議席を確保した。
 今回山下けいき(新社会党)さんはじめ幾人かが「山が動く」かもしれないと発信し、れいわ関係者も奮闘したが、ある種「惨敗」であった。「れいわ」の山本太郎さんも応援に入り、共産・れいわ連合に期待する向きもあったが、残念ながらこれも不発であったとみるべきであろう。
 安倍政権は、自己がおいつめられ「負けるかもしれない」と思った時は、野党を分断しその権力・利権に群がるはあらゆる勢力を糾合し「手負いの猪」として「勝てば官軍」として突進してくる。彼らは今回を教訓に、さらにマスコミをも使い、解散・総選挙での勝利にすべてをかけてくるだろう。13項目で合意した野党勢力は、あらゆる分断を許さず、市民運動・社会運動と連携し日常的共闘を強め、何としても安倍政権を倒していかなくてはならない。
 今回の選挙の敗北は、第一に国民・立憲・社民に責任があるが(しっかりした反省を表明しないなら、彼らの支持者はさらに減少するだろう)、他方共産・れいわも、単独では勝利できないことも対象化し、主張すべきは主張しながらも、おおきくは地域の市民運動・社会運動・労働運動などと結合し、日常的連携を強め、野党共闘を強めることを求めてやまない。(阪神社会運動情報センター)

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コメント

京都では国民民主党、立憲民主党、社民党との野党共闘はほぼ不可能です、
共産党の方針を批判するのなら国民民主、立憲、社民は100倍批判されるべきです。

なんだかんだ言っても共産、れいわ新撰組、新社会、緑は現職以外の選択肢を京都市民に
示してくれたのですから。

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