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2020年2月24日 (月)

福島みずほさんが再度社民党党首に

福島みずほさん「社民党党首」選出に思う

   海渡雄一
驚いたことに、本日(2/22)福島みずほさんが社民党の党首に選ばれました。
七年ぶりの党首です。政党としての存亡の危機のなかで、あえて火中の栗を拾ったということになるでしょうか。


私は、党員に投票で党首を選ぶ権利があってこそはじめて政党といえると思います。今回は無投票でしたが、党員と各県組織がなくて、すべてを議員だけで決められる政党だったら、みずほさんは今回党首になることはできなかったでしょう。
自民党には党員による党首選の制度があります。代表選がありうるということは民主的な政党です。
民主党には党員と代表選の制度がありましたが、立憲民主党には党員制度も代表選の規定もまだ整備されていません。立憲民主党は、他の政党に合流を呼びかけるのであれば、まず党員制度と代表選の規定を整備してから呼びかけるのがエチケットではないでしょうか。サポーターと党員の違いは党の意思決定にかかわれるか、代表を選ぶ権利が認められているかです。

小選挙区制度ができてから、日本では政党の離合集散が激しく繰り返されてきました。その最たるものが希望の党騒ぎでした。立憲民主党はこの混乱の中で誕生したのですから、未整備な点があるのは仕方がないことかもしれません。しかし、政治の構図が、市民を置き去りにして、議員の談合だけで決まるような政治は、そろそろ終わりにしなければなりません。

社民党は、55年体制を自民党と共に支えた日本社会党の歴史を背負って、多くの党員と地方議会議員に支えられている政党です。そして、社民党は各地の選挙で野党結集の要となり、立憲民主党の候補の選挙を支えてきました。みずほさんは、野党共闘の現場、野党統一候補の応援に人一倍足を運んできました。

自民党は、派閥や族議員、誰でも出席出来る部会と総務会など、多元性とコンセンサスを重んずる民主的な意思決定システムを備えた政党でした。日本の戦後の福祉国家は、このような自民党が社会党と話し合いながら築き上げたものです。しかし、このような自民党の良さは、第二次安倍政権の七年間ですっかり踏みにじられてしまいました。いまの日本の政治の停滞は政党政治におけるコンセンサスを作り上げる努力の後退、官僚が国民の方を見ず、官邸の意向ばかりを忖度するようになったことの帰結だと思います、

社民党が福島みずほ党首のもとで政党として生き延びるためには、安倍政権の暴政と闘う野党共闘をしっかりと支えながら、多くの市民、とりわけ女性や若者、お年寄り、障がい者、LGBT、災害の犠牲者など、この社会の中でマイノリティとされているひとびとに支持される、細やかな独自の政策をまとめ上げて提案し、これを与野党の合意にまとめ上げていく地道な作業が必要だろうと思います。
(海渡雄一氏の公開FBより転載)

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コメント

ごもっともな海渡弁護士の論評です。支持します。しかし、具体性に欠けるのが唯一の難点。消滅寸前になった原因をみるべきです。そういう崇高な路線を各地域で実践し、党組織を市町村ごとに確立し、議員を作る努力を真剣にやっているかどうか。大阪など「地方議員が一人」に落ちぶれている状況は、立憲など他党のせいではありません。ましてやれいわが相当の支持を集めるので、社民党の苦境はさらに続く、いやさらに厳しくなるでしょう。他党の党運営に口を出すのは良いとして、それなら福島新代表や、大阪の代表が立憲の兵庫・大阪の組織と枝野代表にきっぱりそう申し入れているのでしょうか? その問題が解決すれば合流するのですか? そういう問題があるから合流できない、とアジるのは結構ですが。合流したい人がいればそれは自由のはずですから、行きたい人・議員は行けば良いでしょう。その判断の先送りでしかないから、党員・議員の苦境も加速すると思われます。

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