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2016年8月25日 (木)

野郎自大の極み~斎藤郁真委員長の全学連声明  左翼・リベラル勢力内部の論争を戦闘的に発展させるために①

 8月15日にシールズが解散した。昨年の戦争法反対国会前闘争を牽引した学生たちの組織だが、今夏の参議院選挙を「野党共闘」で闘い、一つの歴史的使命を終えたとして解散したものである。
 これに対して斎藤郁真を委員長とする全学連という組織が非難声明を出している。自分たち法政大学を先頭とする全学連こそが、主役なのだと言いたいらしい。かつて革命的共産主義者同盟の書記長であった本多延嘉という人は、自分たちが時代を切り開いたのでもないのに、あとから出て来て、鳥なき里の蝙蝠のように主役ぶる人たちを最も忌み嫌って「夜郎自大」(やろうじだい)いう言葉を使って非難した。その死後40年余、自分が作った組織の後輩たちが指導する学生組織が、夜郎自大の極みを告げていることを、本多さんはどう思っているだろう。

 まず昨年の8月30日、斎藤郁磨全学連は何をしていたのか。国会正門前にはおらず衆議院会館前にいた。そのため国会正門前の12万の決起が堤防決壊となって歩道に溢れたことに驚き、しばらくして8・30国会前の写真をさも自分たちも闘ったかのように使い始めた。当時ハンスト学生も全力で国会正門横で闘いぬいていたが、これらと無縁のところで右往左往していたのだ。(当ブロガーは当日現場にいたから、これらの事はしっかりと記憶している)
 さすがに恥ずかしくなったのか、「自分たちも仲間に入れてほしい」とばかり、後日から国会正門前に来るのだが、その数や多く見ても100名もおらず、全体の数万の決起からすれば、「自分たちが牽引した」などとはおこがましくて言えない存在だった。その後8・30国会正門前の堤防決壊を作りだした人たちは、9・19の強行採決にたいしては、シールズや総がかり行動の統制をはねのけて、横浜地方公聴会闘争を体をはって闘い、また20名規模の不当逮捕をはねのけて闘いは高揚していった(この闘いは沖縄辺野古・高江の闘いに引き継がれている)。と言っても、これら全体を斎藤郁真全学連がこの闘いを牽引したわけでもなんでもないのは、ここでも彼らの逮捕者が2・3人であることからも明らかだ。
 その集団が、自分たちは実力闘争をやった、反戦ストライキをやった、シールズは革命を叫ばない官製の運動だと言っているのだから、夜郎自大も極まったと言わねばならない。特に彼らが強調する京大ストライキなど、9月国会闘争のはるか後の10月27日という所で、そのバリケード自体が一般学生の手によって開場されたという腰砕けぶりの中にも、これまた夜郎自大ぶりが明らかだ。
 以下、その声明を引用するが、かつて10・8羽田闘争から70年安保闘争を牽引した中核派全学連とは縁もゆかりもなくなった集団になり果てている恥ずかしい姿を見てほしい。

 なお当ブロガーはシールズの行動が15年安保闘争を牽引したこと認めながらも、何から何まで賞賛するつもりはない。特に10万単位の決起に至りながらもをその指導者は、60年安保闘争の全学連の指導者のように逮捕をおそれず、国会前の装甲車を乗り越え、6・15には樺美智子さんの死を乗り越えて国会内集会を開き、最大時30万の決起のうちに岸政権を倒したのに比し、最初からそのような闘いを構想する思想を持たなかった。この点でハナから安倍に負けていたのではないかと思う。
 今一つはこれとも絡まるが、絶えず警察権力の規制に従い、隊列内部から「お巡りさんありがとう」という言葉が出たり、逮捕者に対しては「あれは過激派、仲間ではない」などの口コミキャンペーンを行った(もちろんすべてがシールズ指導部の責任という事でもないと思うが)。さらに「アザラシ隊」と称する諸君が、規制を突破する勢力に、権力には決してむけることの無い実力を闘う部分にふるった事実も確認されており、これも重大なことであると思う。
 ここらについては、今後の運動の発展を考える=本当に安倍政権を倒す運動にとっては、乗り越えられるべき課題であると思う。このことは当ブログでは今後丁寧に展開するつもりだ。しかし、8・25の斎藤郁真全学連声明は、このような変革を内部からかち取るのとは無縁の、夜郎自大声明でしかないことは、はっきりさせておきたい。(つづく)

シールズ解散に際して

週刊『前進』02頁(2774号02面04)(2016/08/25)

シールズ解散に際して

(写真 昨年9月16日、国会前を占拠し「戦争法阻止」を訴える全学連)

 昨年来、国会前などで爆発した労働者・学生の戦争絶対反対の実力闘争に、警察権力と一体となって敵対し、その後「野党共闘」の応援団と化してついに破産した官製運動=シールズが、8月15日、解散した。これを受けて全学連が発した声明を一部抜粋して紹介します。(編集局)

破産した「官製運動」のりこえ大学反戦ストに立ち上がろう
全学連(斎藤委員長)から訴える

(1)
 8月15日、シールズが解散を宣言し、声明を発表しました。私たちは今こそ訴えます。シールズが推進した「野党共闘」に未来はありません。「立憲主義」に戦争を止める力はありません。
 キャンパス・職場で闘うこと、ストライキに立ち上がること、国境をこえた団結をつくりあげること----ここに戦争を止め、社会を根底的に変革する道があります。全国学生は全学連の旗のもとに団結し闘おう!
(2)
 シールズ声明は、「選挙結果も含め、これで十分だったとは思っていません」「市民が立ち上げる政治は、ようやく始まったばかり」と語っていますが、要は「野党共闘」路線を継続させるということです。完敗した都知事選には言及すらしていません。シールズ運動の本質を見据え、のりこえる時です。
 シールズ運動の本質は一つに、戦争法制定―改憲という戦後史上最大の決戦を前に、労働者民衆の怒りを議会内取り引きや議席争いに収斂(しゅうれん)させることでした。それは、戦争絶対反対の怒りが実力闘争として発展することを恐れた国家権力の意を体する「官製運動」でした。
 その本性が暴露された瞬間こそ、戦争法成立目前の9月18日夜、国会正門前での全学連への暴力的襲撃でした。「ストライキと国際連帯で戦争とめよう!」と訴える全学連はシールズをのりこえ、国会前の主流派となりつつありました。それに危機感を抱いたシールズ指導部は、「シールズ防衛隊」を使って全学連への公然襲撃を行いました。現場では広範な怒りの声が上がり、シールズの求心力低下をもたらしました。国家暴力の最大の発動としての戦争を、警察権力と癒着する「官製運動」で阻止することなど不可能です。
 二つに、シールズは「自衛戦争」と「9条改憲」すら容認する改憲・戦争推進勢力です。全学連はシールズ発足時から一貫して、その「青年愛国運動」としての本質を批判し続けてきました。
 シールズ運動から生み出されたのが「新9条論」なる主張です。現行憲法第9条は、第2項の「戦力不保持」「交戦権否認」があって初めて第1項「戦争放棄」の内容を持ちます。しかし「新9条論」は、自衛隊の存在も個別的自衛権も認める内容で、「戦争絶対反対」の精神は完全に骨抜きにされ、切迫する朝鮮侵略戦争の渦中では戦争推進イデオロギーとなります。「(日本は)北東アジアの協調的安全保障体制の構築へ向けてイニシアティブを発揮するべき」なるシールズの主張は、朝鮮侵略戦争の口実へと容易に転落します。
 日本共産党はシールズと呼応しながら「日米安保容認」「有事の際の自衛隊の活用」を呼号しています。自民党と何が違うのでしょうか。参院選と都知事選での「野党共闘」の敗北は、シールズや日共が戦争絶対反対でないことを民衆が完全に見抜いた結果です。
 三つに、シールズ運動は、社会変革の主体としての労働者・学生の存在をおとしめ、「孤独な個人」の異様な強調で労働組合・学生自治会の団結の力に敵対しました。
 資本の支配による長時間労働や生活苦で、多くの労働者・学生が政治を奪われています。職場・大学では戦争の先取りが始まっています。職場・キャンパスでの日常的支配に対し、ストライキで労働と教育と政治を奪還する以外に、戦争を止めることも社会を変革することもできません。
(3)
 私たちは、シールズ運動をのりこえる道を実践で示してきました。京都大学同学会の仲間は昨年10月27日、反戦バリケード・ストライキに立ち上がりました。これは、口先では「戦争反対」を言いつつ、学内では学生弾圧に手を染める大学人への痛烈な批判でした。
 2006年3月の弾圧以来、「126人の逮捕―34人の起訴―13人の処分」をのりこえて前進する法政大の10年の闘いが示すものは、学生の団結した力は国家権力の弾圧や大学当局の分断もはね返し、団結の拡大に転化できるということです。2011年3・11福島原発事故を受け、私たちは法大闘争の地平の上に全国で学生自治会を建設する闘いに踏み出しました。東北大に加え、京都大、沖縄大、広島大に自治会を建設し、ストライキに挑戦するまで闘いは発展しています。
(4)
 来る11月、日本の三つの労働組合、韓国でゼネストで闘う民主労総ソウル地域本部が全世界に呼びかけ、戦争と労働法制改悪に反対する国際共同行動が行われます。
 私たちはこれを自らの集会として取り組み、京大反戦ストライキを口実とした4人の京大生への無期停学処分の撤回を、改憲阻止の最先端攻防として闘います。無期停学処分撤回署名運動は、京大反戦ストの意義を多くの人びとに訴え、ともに闘いに立ち上がることを呼びかける攻勢的闘いです。
 10月3日には京大キャンパスで大集会が予定されています。全国学友は9月1〜2日開催の全学連大会に結集し、シールズ運動をのりこえて改憲阻止闘争を爆発させよう!

 

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