拡大する稲村失政、県と市の施設が連携できないなら二重行政というのではないか
昨日は所用があり、尼崎の5号橋線を南に下った。少し前にも書いたが、産業高校跡にできた県立総合医療センターは新しい尼崎にシンボル的施設になりつつある。1000床近いその施設の大きさだけでなく、周辺には大きな調剤薬局が6軒もあり(その中には健康野菜を売ってる店もあるとか)、東難波2・3丁目界隈は一大医療・健康ゾーンの趣を呈している。
しかしそこを南へ下ると異様な廃墟のような建物が目に入る。ベニヤで囲まれた労働福祉会館と鉄板で囲われた労働センターである。売却予定なのにいまだに買手がつかず、自転車置き場のあたりは草ぼうぼう、まるで「夏草や兵どもが夢の跡」という雰囲気だ。
この労館の北3分の所にはかつて衛生研究所と中央保険所があったが、今はマンションになり、後継組織の健康増進施設=ハーティ21はピッコロシアター南の辺鄙なところに移転し、施設は立派ながら単独では集客力が弱く訪れる人は少ない。また旧衛生研の西2分の所には市の大きな老人施設=総合老人福祉センターがあるが単独施設では目立たず存在感がない。さらにその北西7分くらいの所には中央公民館があるが、ほうぼうにヒビ割れが目立つ廃止された労館以上に古い建物で、衰退する尼崎の文教・福祉予算削減の象徴のような趣である。
何が言いたいかといえば、かつての産業高校=現総合医療センター周辺には、衛生研究所・中央保健所、労働福祉会館、中央公民館と、それなりに大きな保健・衛生・福祉・集会施設があったが、総合医療センターができる前に市は赤字削減・「ツケを次世代に回さない」と称して売却=移転したり、廃止で廃墟(労館)にしており、せっかくの総合医療センターとそれらの健康増進施設、雇用・老人・福祉施設は連携もなく個々バラバラで、機能を発揮していない。衛生研=中央保健所をマンションに売らず元の場所に健康増各種進施設=ハーティ21として建設してたり、労働福祉会館を廃止でなく改装し各種教室を充実させていたなら、医療・健康・老人・雇用(労働)・福祉施設が東難波一体でつながり、一大福祉ゾーンとして尼崎のイメージ一新になっていただろうに、計画性の無さに驚きあきれてしまう。
(新しくできた)県の総合医療センターと、(移転した)市のハーティ21(プールや各種健康教室があるそれなりに大きな施設)は、全く離れた場所のため連携することはない。同じ分野で少し違う領域の県と市の施設が連携すれば多大な効果があるのに、市内4か所の保健所を統合し、連携できなくした稲村市長とその先代の白井市長の責任重い。
県と市が連携ができない、これこそ稲村市長が親近感を覚える橋下大阪市長が口をきわめて批判する二重行政ではないのか。これを失政と言わずして、なにが失政か。明年市政100年を迎える尼崎の中心に県立の総合医療センターがそびえる裏には、健康増進施設=ハーティ21を移転させ、労働福祉会館を廃止した白井・稲村市政の失敗があることを尼崎市民はしっかりと見据えるべきである。
(写真は上から、新設なった県立総合医療センター、廃止され売却先もなくベニヤで囲まれた労働福祉会館、草ぼうぼうの自転車置き場、老朽化しヒビが目立つ中央公民館、大規模健康増進施設=ハーティ21)
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