昨日に続き、10・5関電前事後弾圧被告Mtさんの最終意見陳述を掲載する。Mtさんには器物損壊も公務執行妨害も存在しない。4月28日、大阪地裁は無罪判決を出せ!
四番目にこの裁判は本質的に原発の是非をめぐる裁判でもあります。関電前をはじめとする脱原発運動は、直接的には3・11福島原発事故を契機としています。この事故は大量生産・大量消費、自然破壊の現代文明に根底的な疑問を呈しました。事故が起これは数十万の人が故郷を失い、人類の手で制御できない放射能は10万年後の子孫にまで災厄を及ぼします。このため当然にも、「もう原発はいらない」の声がまきおこり、全国で数十万人のデモ、1000万人近くの署名が集まりました。関電への抗議は2012年の6・7月には、毎週金曜日に2000~3000人となり、本店前以外にも各地の支社・営業所にも抗議が広がりました。原発の存在、稼働・再稼働が人類にとり正当なのかどうかの判断が求められています。
最後に、不当逮捕に抗議するのは、憲法21条に保障された表現の自由を守る行為であり、憲法12条のいう「自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持する」行為そのものです。目の前で友人が何の理由もなく警察権力に拘引されようとすることを黙って見過ごすことは、人類が長い歴史でかち取ってきた、また憲法で保障された基本的人権の放棄を意味します。私 は引致車両の助手席にこの日の弾圧を指揮した張本人の影山警部が
いることを見て、止まっている車両の右前方に触れて抗議し、次に影山警部の座っている助手席に近寄り窓に触り、至近距離から「お前が悪いんや」と明示の抗議の意思を表明しまし
た。この過程でミラーが外れ、それを現場で警察官に返しているにもかかわらず、40日後に令状逮捕されたのです。
私の行為は人権を守る行為であり、決して罪に問われるべきことではないと思います。かつて第二次大戦に至る過程で、ナチスドイツと日本の特高警察・思想検事は、罪なき人への迫害と弾圧を繰り返しました。今この国では偏狭なナショナリズムと、秘密保護法制定に見ら
れる治安弾圧が結合しようとしています。第一次大戦から100年の今年、「日本は世界で最も戦争を引き起こしかねない国」との警戒感が世界に広がっています。
司法当局・裁判所も、戦前に特高と思想検事が小林多喜二を拷問で虐殺した歴史を繰り返さないと総括したはずで、憲法36条では拷問が「絶対」という言葉をわざわざ使って禁止されています。この憲法の立場に立つなら、この裁判でも、警察権力により、脱原発闘争への「初めの小さな治安弾圧」を見過ごすことなく、現在と未来を生きる私たちや子どもたちの生命と人権が守られる判決が出される以外ないと、私は確信します。
あらためて私の行動は、原発とその再稼働の危険性を訴え、表現の自由を守り、憲法12条のいう「不断の努力」の具体的あらわれであり、問われるべき罪は存在しないと考えます。 よって私は無実で、当裁判所は無罪判決を出すことが求められていると思います。
2014年3月17日
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おかげさまで、今年一番の人気をいただいております。
在特会系も抜いてしまいました。

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