« 本と雑誌の紹介~安倍政権批判と3・11以降の社会運動のために(1) | トップページ | 狭山映画上映会、40人近くの参加で成功 »

2014年3月 3日 (月)

本の紹介~安倍政権批判と3・11以降の社会運動のために(2)

藻谷浩介・NHK広島取材班 『里山資本主義~日本経済は「安心の原理」で動く』
 文句なく面白い本だ。藻谷はこの間全国の現場を誰よりも訪れ、新自由主義やアベノミクスを批判してきた論客だが、この本はさらに進んで、強欲資本主義にかわる「もう一つの生き方」を、里山資本主義という形で提起している。具体的には中国地方の山村の、林業・製材業の現場から、もはや資本主義にとっては古い役に立たないものとされてきた林業の中にこそ未来があることを示している画期的労作だ。
 世界的にも中央ヨーロッパのオーストリアが林業・バイオマスで、原発や化石燃料に代わって、新たな雇用と豊かさを生み出してきていることが注目されてきている。これの日本版として現実的に可能だということが、具体的に紹介されている。当ブロガーのように農山村で育ち都市で働いてきた者としては、農山村の「貧しさ」を知るがゆえに、一方で資本主義を批判しながら他方でそれの打倒まで解決はない、違う形の豊かさなどあり得ないと思ってきた者にとっては、その思考から逃れることができなかったが、それとは違う現実が可能であることは 「目からうろこ」である。
 先日も都市と農村が共存する兵庫県のようなところでこそ、都市住民の脱原発の運動と、自然エネルギーの開発、太陽光だけでなく小水力の上に、バイオマスが加わり、木くずから生まれるペレットでのエコストーブが実用化されれば、関電の電力などに頼らない生活がかなりにわたって可能ではないかと、との論議が行われた。生活の場から電力資本・強欲資本を撃つことのできる、実に楽しい実践が可能だということだ。何とか地域で実践に持っていきたい。ぜひ一読を。Img006

三宅洋平・岡本俊浩 『「選挙フェス」17万人を動かした新しい選挙のかたち』
 こちらも旧来の観念を打破し、新たな選挙のかたちを示した三宅洋平の参議院選挙の実践記録だ。当ブロガーは実際には三宅の選挙運動を見聞きしておらず、途中で噂を聞いた程度だったのだが、結果17万票を取ってから初めて知った。全く無名の泡沫候補が選挙運動を通じて、自治労という大労組をバックに持つ社民党の幹事長よりも得票数が上回ったのだから、大いに注目される。まさしく3・11以降の新たな社会運動の典型で、大いに注目し学ばなければならない。ごく普通の感覚で、政治の変革の可能性を示したという点では、山本太郎と並ぶ存在だが、次には1万人の立候補で選挙を変えるという。可能かどうかも含めて、引き続き注目!

いつも御愛読ありがとうございます。

下の赤マークを強く押してくださいませ。
世直し・社会変革 - 政治ブログ村

 

« 本と雑誌の紹介~安倍政権批判と3・11以降の社会運動のために(1) | トップページ | 狭山映画上映会、40人近くの参加で成功 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 本の紹介~安倍政権批判と3・11以降の社会運動のために(2):

« 本と雑誌の紹介~安倍政権批判と3・11以降の社会運動のために(1) | トップページ | 狭山映画上映会、40人近くの参加で成功 »

2022年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト
無料ブログはココログ

日本ブログ村