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2014年3月25日 (火)

本の紹介=3・11以降の社会運動を考える④ 民主主義について

 3・11以降の社会運動は、一方で橋下や安倍の社会的閉塞感を利用してのナショナリズム鼓吹と対決しながら、この国の民主主義(議会制民主主義も含め)を改めて問いただしつつ、一歩一歩前へ進んでいる。脱原発闘争の街頭行動が、秘密保護法反対の街頭行動へつながり、次には戦争国家化に目を向けようとしている。もちろん上から目線の「前衛党」の「指導」や、カルト化したセクトの「囲い込み」運動なども接近してくるが、それらは決して次の大きな力となることは無い。それぞれが旧来の運動を総括し、よきものを受け継ぎ、本当に社会を変革していくに足りるだけの運動の深さと広がりを持つことができるかどうかが、日々問われているわけである。
 その問われている課題の一つに民主主義がある。これまで新旧左翼は民主主義を大事に扱ってこなかった。また橋下などは、自分の一番都合のよい時を選んで選挙を行い、6人に1人の支持でも「白紙全面委任、文句があったら倒してみろ」と言う。他方で『来るべき民主主義』(幻冬舎新書)の國分功一郎によれば、小平市の道路建設をめぐっての直接住民投票では直前に市長が「50%以下なら不成立」の条例を勝手に決め、そのため35.17%の投票は不成立となった。今回の大阪市長選挙などよりはるかに高い投票率だが、一方は全権委任とふんぞり返り、他方は門前払い。どこに民主主義があるのか。國分功一郎は議会制の欠陥だけでなく、行政権へのコミットのできなさを、民主主義の否定と考え「来るべき民主主義」を探る。ここからはこの本をぜひ読んでほしい。
 
Img004 もう一つの壮大な実験は、昨年7月の参議院選挙比例区で17万票を取りながらも落選した三宅洋平の『選挙フェス…』本(星海社新書)だ。参議院比例選挙はある種奇妙な選挙制度で、緑の党の三宅は17万余の個人票を取るが、政党そのものが当選者を出す票がなく、あえなく落選。しかし泡沫候補・三宅のこの選挙ほどブレークした選挙は無かった。なぜなら全くの泡沫候補(マック赤坂以下と思われる)が、街頭ライブを思わせる選挙運動の斬新さにより(選挙フェス)、急激に影響力を広げ、当選した社民党幹事長又市征治や、共産党副委員長・小池晃、みんなの党の川田龍平、ワタミの渡辺美樹などよりも多くの票を集めた。原発の再稼働が狙われている伊方原発の12・1松山行動で初めて声と音楽を聞いたが、社会(脱原発)運動と選挙が別のものでないことが判る運動方法だと思った。その三宅は次には「1万人の立候補プロジェクト」を構想しているという。突拍子もないかもしれないが、1万人が立候補すれば、この国の選挙制度・民主主義は変わるかもしれない。
 そういえば昨年参議院選挙を席巻した山本太郎も、「新党今はひとり」から、「新党ひとりひとり」に脱皮し、また次のことを考えているようだ。
 

 米軍に憲法とともに与えられたポツダム民主主義ではなく、来るべき民主主義を、3・11以降の社会運動は目指さなくては、橋下も安倍も倒せないし、新たな社会のルールも作れない。國分・三宅・山本の3人はいずれも30歳代で、恐るべし後輩というべきか。
 その上で次回⑤で」は、戦後民主主義の一つの象徴世代としての、丸山眞男『日本の思想』と、大江勘三郎{ヒロシマ・ノート』を取り上げる。ここにもくみ取るべきものはあると思うのだが、次回に乞うご期待。

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