« 「プロメテウスの罠」講演会の報告 16日・尼崎にて | トップページ | 教育を首長・教育長の支配することの危険~泉佐野『ゲン』回収事件 »

2014年3月19日 (水)

3・11以降の社会運動のために~本の紹介③ 斉藤貴男『戦争のできる国へー安倍政権の正体』

 3・11以降の社会運動の発展のために、ということでいくつかの文献を紹介していくシリーズを再開していく。今回取り上げるのは、斉藤貴男『戦争のできる国へー安倍政権の正体』(朝日新書)と、斉藤貴男のいくつかの著作。
 まず表題の本は、3月30日付発行で、昨年末の秘密保護法・靖国参拝をも論じた最新作。
斉藤貴男の本に初めて出会ったのは、2005年に宝塚で学校選択制が導入されそうになったとき。その時、学校選択制という、「教育の自由」に名を借りた弱肉強食の論理=制度が教育現場に導入されようとしていることに危機感を持ち、識者をあたっていると斉藤貴男の『教育改革と新自由主義』(寺子屋新書)に出会った。さっそく尼崎のトレピエで講演会を開催し、大いに教えられ学び、半年以上の闘争の中で、「つくる会」教科書と学校選択制を粉砕することができた。そのころはまだまだ馴染みがなかった教育における新自由主義攻撃ということは、それから10年近くたって、学校選択制導入・全国学力テスト・塾資本などの教育へさらなるの参入・橋下「「教育改革」などにより大きく進み、今や教育界全体が資本の論理に全面的に制圧されかかっている。
 この「規制緩和・教育再Img012生」「企業が世界で一番活躍しやすい国」という論理は、第二次安倍政権の基本方針で、これと一体で靖国参拝・秘密保護法・改憲・教育反動など極右・ナショナリズムの攻撃が、「戦後レジームから脱却」として、吹き荒れているわけだ。
 斉藤貴男は現場での取材を丁寧に行いながら、新自由主義を批判してきたわけだが、(『機会不平等』文春文庫・『消費税のカラクリ』講談社現代新書2010年など)、第二次安倍政権の成過程で、安倍政権の改憲攻撃と猛然と闘うようになる。(岩波新書『改憲潮流』、岩波ブックレット『安倍改憲政権の正体』2013年) そして今回、この本となり、主権在権・臣民の生き方マニュアルを否定せよ、と決起を呼びかけている。安倍に対してはその極右・ナショナリズム性のみを批判するむきもあるが、それだけではイデオロギー批判で終わってしまい、斉藤のように新自由主義を批判しながら、その今日的再稼働が安倍改憲政権として出てきていることを批判するのは、その寄ってたつ基盤と政策的現れの双方を批判する方法こそ、打倒にたどり着けるのではないかと思う。
 なお、斉藤の取材力は現場に鋭く迫り、主権在権の運動として、東京の園良太さんの運動や、関西の脱原発闘争への弾圧にも10ページほどページをさいて触れている。3・11以降の社会運動が、脱原発として始まり、秘密保護法にぶつかり、今新たな発展=安倍打倒の方向へ進めるかどうかは、斎藤と私たちの共同闘争かもしれない。ぜひ一連の著作の学習を勧めたい。また3月25日(火)18時半から、茨木市のよつ葉ビルで、斎藤貴男さんの講演会が開かれる。こちらもお勧めしたい。(詳しくは別途)

いつも御愛読ありがとうございます。

下の赤マークを強く押してくださいませ。
世直し・社会変革 - 政治ブログ村

 

« 「プロメテウスの罠」講演会の報告 16日・尼崎にて | トップページ | 教育を首長・教育長の支配することの危険~泉佐野『ゲン』回収事件 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 「プロメテウスの罠」講演会の報告 16日・尼崎にて | トップページ | 教育を首長・教育長の支配することの危険~泉佐野『ゲン』回収事件 »

2022年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト
無料ブログはココログ

日本ブログ村